これからひふみ投信やひふみワールドに投資しようと思っているところでしょうか?
ひふみ投信は、日本を代表する大人気投資信託。基準価額は運用開始から10年間で5倍となっています。
過去の実績や評価も申し分ないですが、大切なお金を代わりに運用してもらうのですから、しっかり納得して投資したいですよね。
そこで、読者の皆様のために、実際のひふみ投信の事業者の方に取材を行いました。
この取材記事を参考にしていただき、ひふみ投信に投資するかをしっかり吟味してみてくださいね。
1. どんな投資信託?ひふみ投信・ひふみワールド・ひふみ年金
「レオス・キャピタルワークス様は様々なひふみブランドの投資信託を運用・提供されていますよね。それぞれどのような投資信託でどのような意図で運用されているのでしょうか?お聞かせください。」
「実は、うちの商品は大きく分けて2つしかありません。ひふみ投信シリーズとひふみワールドシリーズです。」
「少し専門的になりますが、運用は全てマザーファンド(※1)で行なっていまして、運用の結果は基本的にはほぼ同じになります。細かな違いはありますが、わかりやすく言うと売っている場所ごとに名前を変えているだけなんです。」
「例えば、ひふみ投信シリーズの場合、ひふみ投信は直販で、ひふみプラスは他の証券会社などでの間接販売、ひふみ年金はiDeCo(個人型確定拠出年金)といったように、購入できる窓口ごとに商品を分けているだけなんです。なので、投資信託の中身としては、ひふみ投信シリーズとひふみワールドシリーズしかないというわけです。」
<ひふみ投信シリーズの構造図>
「それぞれどのような運用をしているのかというと、主に日本の成長企業に投資しているのがひふみ投信シリーズ。海外の成長企業の投資しているのがひふみワールドシリーズです。」
<ひふみワールドシリーズの構造図>
「運用内容はほぼ一緒なので、同シリーズの実績も同じという認識でいいですか?」
「はいそうです。例えば、ひふみ投信とひふみプラスは基本的には同じ値動きをします。」
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新たにひふみワールドを開始した理由とは?
「レオスさんはひふみワールドを提供されるまでは、日本株メインな印象がありましたが、この度ひふみワールドを提供されたということで、ここにはどのような意図があるのでしょうか?」
「ひふみの特徴のひとつに『足で稼いだ情報を運用に活かす』というものがあります。ただ、設定してしばらくは頻繁に海外出張できるような予算もなかったんですね(笑)」
「現在では、海外に投資できる体制も整ってきましたので、お客様の資産形成を応援したいという想いやご要望にお答えして、日本を除く海外株にのみ投資を行うひふみワールドを作りました。」
「ひふみ投信とひふみワールドはどういった比率で持てば良いですか?」
「そこは、投資を通じてお客様が何を応援したいかという点で決めてもらうのが最も良いかと思います。世界の成長に想いがあるという人は8割以上ひふみワールドでいいかもしれません。」
「一方で、日本の企業を積極的に応援したいという方はひふみ投信メインでもいいと思います。明確な切り口というより、お客様が日本と海外、どちらを応援したいかによって決めていただけたらと思っています。現状、これに明確に答えはないですね。」
2. ひふみが重要視している運用方針とは?
「ひふみの投信全体を運用していく上で特に重要視している運用方針がありましたら教えてください。」
「しっかり成長する企業を見つけてきて投資します。そのために企業訪問して経営者とお話しして、その企業が本当に成長するのかという点を見極めることを重要視しています。また、経営者の方だけではなく、企業によっては工場や店舗などの現場も見ています。」
「あとは利益が伸びている企業をしっかり探すという点も意識しています。株価が上がる企業は主に2パターンあり、利益が増えるか期待で上がるパターンがあります。なので、この利益が上がる企業をしっかり探すために企業訪問などを繰り返してやっています。」
「もっと細かい所になりますと、ポートフォリオ(※2)をどのように組んでいるのかという話にもなります。下落局面での下げを軽減したり、上昇局面では大きく上がるようにしたりとここはファンドマネージャーの腕の見せ所で、様々な価値観の企業に投資をしています。」
(※2)ポートフォリオとは・・・ここでは、投資信託を構成する金融商品の組み合わせのこと。
「組み入れ銘柄や詳しい運用方針などは、最新の運用レポートや交付目論見書(※3)などでもしっかりお客様に向けて解説しているので、そちらをぜひお読みいただけたらと思います。」
(※3)交付目論見書とは・・・投資判断に必要な重要事項を説明した書類のこと。投資信託の購入前にしっかり読むことが強く推奨されている。
「よく聞くのが、足で稼ぐ運用だと思うんですね。これはやはりかなり重視しているのでしょうか?」
「はい。重視しています。」
「1日に数社訪問するときもあります。レオスのアナリストはほとんど会社にいませんね。投資先になりうる企業を訪問し、それを持ち帰って毎日議論していますし、ウェブツールなども活用しながら、ずっと議論していますね。」
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3. ひふみ投信ならではの強み・メリットとは?
「ひふみの投信が他の投資信託と比べて優れていると考えている点を教えてください。」
「色々とあるのですが、まずは11年しっかりやって来たという実績を見ていただきたいなと思います。」
<ひふみ投信の運用レコード(2008年10月〜2020年2月)>
「この積み重ねの実績があるので、ひふみ投信はつみたてNISAの投資銘柄にも選ばれています。」
「その他、独自の強みでは、直販の場合、ひふみ投信を長く持っていただけたら実質信託報酬を下げる※という”資産形成応援団”というのをひふみ投信・ひふみワールド両方でやっています。」
「例えば、ひふみ投信の信託報酬は0.98%(税抜)なんですが、5年持っていただくと、5年以上保有しているひふみの口数に対して、資産残高の0.2%の金額をひふみ投信の買付を通じて還元することで、実質信託報酬は0.78%(税抜)まで下がります。、また、10年以上持っていただくとさらに0.2%還元されます。ですので、最高で0.58%(税抜)にまで実質信託報酬が下がります。」
「長く持ってもらうほど、お客様のコストはかからないようにという仕組みです。」
「私たちとしても、ひふみを長く応援していただいているお客様には、その負担を下げていきたいという想いがあります。」
「それから、ひふみが投資をすることによって、その投資先の企業が成長して、新たな製品やサービスを生み、わたしたちの生活が豊かになるという循環を作りたいと考えています。」
「お客さまからお預かりした資金をどのような企業に投資をしているかをお伝えすることは大切にしています。実際にお客さまと投資先に訪問する”ひふみの社会科見学”なども実施しています。ひふみを持って頂いていることで、お客様の人生がもっとワクワクするようにしたいという想いがあります。知的好奇心を刺激するようなコンテンツを提供していますし、情報開示についてはこだわりを持っています。」
「毎月のレポートで、最新の市場動向や運用成績を説明していますし、基準価額が下がった時にもその要因についてしっかり説明を行ないます。その根底にあるのはお客様に安心して持ってもらいたいからというのがありますね。」
ひふみの今後の実績に対する抱負
「ひふみ投信の過去の運用実績を見てみますと、しっかりとした実績があり、それもまた人気の理由の一つだと思います。今後の運用成績に対する意気込みがございましたら教えてください。」
「必ずというお約束できませんが、お客様にしっかりリターンを返すことが一番の仕事だと思っているので、それに報いるようなことはできるだけやっていきたいと思っています。」
ひふみ年金について
「ひふみ年金は、信託報酬も0.76%(税抜)と低めですよね?実際に推しているのでしょうか?」
「ひふみ年金はひふみ投信シリーズの中では、iDeCo(個人型確定拠出年金)を通じて購入できる商品ですね。ご指摘の通り信託報酬が安いので、よりオススメにはなります。」
「iDeCo口座を他の証券会社などで開設されている方は、ぜひ投資していただけましたらと思います。」
4. ひふみ投信はNISA口座で購入すべき?
「ひふみ投信はNISA口座でも投資ができますよね?やはり、NISAを活用し、ひふみ投信に投資した方が良いのでしょうか?NISAを活用して、ひふみ投信に投資するメリットを教えてください。」
「NISAのメリットといえば、やはり利益に対して非課税な点ですよね。なので、しっかり基準額が上がる投信にNISAで投資する必要があると思っています。売却するときに利益がでなければ非課税の意味がないので。」
「なので、お客様の資産形成を応援するために、我々もしっかり基準価額を上げていきたいと思っていますし、NISAを使っていないのでしたらお得な制度ですので、ぜひ活用していただきたいと思います。」
「また、細かく言いますとつみたてNISA。つみたてNISAは選ばれた投信だけが投資対象でして、幸いひふみ投信やひふみプラスも選んでいただけているので、積立でコツコツ投資して資産形成をしていきたいというのでしたら、ぜひつみたてNISAで投資していただけるとありがたいなと思います。」
「ただし、つみたてNISAで投資できるのはひふみ投信シリーズのみです。ひふみワールドシリーズはまだ運用実績が浅いという点で、通常のNISAでしか購入できないのでご注意ください。」
直販と間接販売はどちらが良いの?
「購入ということで関連質問なのですが、直販と他の証券会社の間接販売の2パターンあると思うのですが、どっちがおすすめなのですか?」
「直販と間接販売ですが、これは利便性で選んでもらえればと思っています。お客様にとっては身近に感じる方で買うのが良いと思います。」
「投資をあまりしたことがない方はとりあえず直販でという考えも良いと思います。セミナーへのご招待や資産形成応援団も直販のみの魅力です。」
「いろいろと選択肢はご提供していますので、そこはお客様自身で最も心地よい形でやっていただけましたらと思います。」
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5. ひふみ投信に投資する際に気をつけて欲しい点とは?
「これから、ひふみ投信に投資を行おうと思っている投資家もたくさんいらっしゃると思いますが、投資家の方々に留意しておいて欲しいことはございますでしょうか?」
「ひふみ投信はアクティブファンドなので、長期的に基準価額を上げていくというのが私たちの考え方です。ですので、短期でTOPIXや日経平均株価と成績を比べるというより、長期の目線で見てもらいたいなと思っています。」
「この10年で見るとひふみ投信の基準価額はすごく上がってはいますが、短期で見ると上がったり下がったりしています。」
「短期だとTOPIXや日経平均株価はすごく上がっているのに、なぜひふみは負けてるの?という不安もあるかもしれませんが、私たちの投信は長期的に見れば利益が出る企業にしっかり投資しているので、ある程度の長期の目線は持っておいて欲しいとと思います。」
「もし不安になったときは、私たちのレポートや運用報告をぜひご覧ください。」
6. これからひふみの投信に投資される投資家へ一言
「最後にこれからひふみの投信に投資しようされている投資家様に一言お願いいたします。」
「資産形成を通じて、お客様にひふみを持っててワクワクしたとか、楽しかったと思えるようなことをしていきたいと思っているので、まずは始めてみるということが大切だと思います。」
「当社の直販では1000円から買い付けを始められますが、ネット証券では100円から始められる会社もあるので、まずは始めてみていただいて、そのなかで私たちの情報を通じてワクワクしたなとか意識が変わったなと思っていただければとても嬉しいです。」
あとがき
私は、今回の取材だけでなく、何度かひふみ投信のセミナーなども訪問しております。ひふみ投信の事業者の方と実際に触れ合うと、彼らが本気で投資を通じて日本や世界に貢献したいんだという気持ちを強く感じとることができます。
その度に「やはりひふみのような投資信託にお金が集まるべきだよね。」と思うのです。今や日本を代表する投資信託となった”ひふみ”。その人気の秘訣が取材を通してより鮮明にわかりました。
あなたのお金の一部をひふみに託して、社会に貢献してみませんか?彼らなら、あなたのお金を世の中のために正しく活用してくれるはずです。
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