株式会社FOLIOが提供するROBOPRO(ロボプロ)とウェルスナビ株式会社が提供するウェルスナビはサービスの違いがわかりにくく、どっちが良いか迷います。
この記事では、実際に両方に投資もしている私が、以下の観点から比較しながら解説していきます。
- どちらのサービスがあなたに適しているのか
- 両サービスの特徴、メリット、デメリット
- 迷った際のオススメの投資方法
ROBOPROに4年以上、ウェルスナビに6年以上投資しています。古参ユーザー独自の見解を踏まえ、当記事では実際に私が行なっている併用運用についても解説します。
1. 比較!ROBOPRO(ロボプロ)とウェルスナビはどっちを利用すべき?
それぞれのロボアドバイザーは運用コンセプトが違うために、一概にどちらが優れていると断言は出来ません。
どちらを利用すべきかを考える上で重要なのは、あなたがロボアドバイザーに対してどのような運用をしてほしいのかという観点です。
ROBOPROとウェルスナビの運用コンセプトを比較し、下記のように選ぶと失敗しにくいでしょう。
なぜこう言えるかについて詳しく解説していきます。
まず下記はROBOPROとウェルスナビの違いをまとめた表です。
ROBOPRO | ウェルスナビ | |
---|---|---|
AIの活用 | ||
リターンへの期待度 | ||
値動きの大きさ | 相場の状況によって変動 | 個人のリスク許容度によって変動 |
ROBOPROはAIで将来予測をさせ、そのデータを基に市場の変化に合わせて臨機応変に資産配分の比率を変えることで、どのような相場に対しても積極的に運用パフォーマンスを取りに行く運用を行います。
そのため、自分のリスク許容度は気にしないから、効率的な運用で積極的にパフォーマンスを取りに行ってほしい!という方にROBOPROは適しています。
一方、ウェルスナビは、自分がどれくらいのリスクなら許容できるか(リスク許容度)を診断し、それに合わせた資産運用を愚直に行うことを目的としています。
なぜリスク許容度が重要かと言いますと、そもそも個々人によってライフスタイルや年齢、職業、資産額によって、許容できる損失リスクが異なるからです。
リスク許容度を超える運用を行うと、想定以上の損失が発生した際に資産運用を継続することがしんどくなり、最悪売却してしまう可能性があります。
そのため、ウェルスナビでは最初に簡単な診断を行いリスク許容度の値を個人に最適化します。そのリスク許容度の範囲内で最も効率の良い資産運用をおこないます。
そのため、ウェルスナビは運用パフォーマンスも期待したいが、自分に適したリスク許容度で安定的に資産運用をすることを優先したい方に適しています。
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2. 【毎月更新】両方に投資した最新の運用実績を公開!
冒頭でも申し上げましたが、私は両ロボアドバイザーに実際に積立投資をしています。
これから始めようと考えている方はどのような実績推移になるかの参考になると思います。
ROBOPROに4年投資してみた運用実績(2024年9月3日更新)
私はROBOPROサービス提供開始の翌日(2020年1月16日)から最低投資金額の10万円で投資を始めました。
その後、積立機能が実装されたので、2021年6月から毎月1万円をコツコツと積立投資をしていきました。
現在の投資元本(64万円)に対する運用実績は、+37.4%(23万円以上の利益)です。
<私の現在の運用実績>
現在の資産配分(投資銘柄一覧)を表示する
<私の過去の実績推移表>
2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | 2020年度 | |
---|---|---|---|---|---|
1月末 | 26.8% | 18.05% | 15.60% | 9.04% | -1.18% |
2月末 | 29.9% | 17.80% | 16.23% | 9.79% | -2.87% |
3月末 | 33.7% | 18.4% | 22.67% | 13.28% | -7.79% |
4月末 | 36.5% | 20.6% | 21.69% | 17.34% | -3.33% |
5月末 | 37.4% | 21.2% | 18.17% | 20.15% | -0.06% |
6月末 | 40.9% | 25.4% | 17.41% | 17.65% | 0.66% |
7月末 | 40.3% | 25.8% | 22.54% | 16.92% | 3.90% |
8月末 | 36.0% | 26.7% | 20.4% | 17.00% | 2.99% |
9月末 | 運用中 | 23.9% | 16.9% | 14.13% | 1.43% |
10月末 | 24.4% | 24.1% | 19.52% | 1.24% | |
11月末 | 28.3% | 20.5% | 16.64% | 2.38% | |
12月末 | 24.4% | 13.3% | 16.75% | 5.15% |
- 最初の5ヶ月間だけマイナス
- 5ヶ月目以降は一切元本割れすることなく常に安定した運用
- 結果的に年率平均利回り約10%
私は年率4%以上の利回りを期待してROBOPROに投資しているので、期待通りの運用成果です。
AI投資と聞いて不安がありましたが、かなり安定的に利益を出してくれます。
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ウェルスナビに6年投資してみた運用実績(2024年9月3日更新)
私は2017年11月に10万円からウェルスナビで投資を始めました。
毎月1万円(最初のうちは毎月2万円)を積立投資しています。
現在の投資元本(112万円)に対する運用実績は+73.80%(82万円以上の利益)。
<私の現在の運用実績>
現在の資産配分(投資銘柄一覧)を表示する
<私の過去の実績推移表>
2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | 2020年度 | 2019年度 | 2018年度 | 2017年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1月末 | 56.74% | 34.57% | 34.56% | 18.04% | 8.50% | -2.96% | 3.13% | |
2月末 | 65.12% | 35.70% | 32.21% | 21.70% | 0.17% | 1.07% | -0.06% | |
3月末 | 71.41% | 34.76% | 38.81% | 28.40% | -12.16% | 1.10% | -3.96% | |
4月末 | 74.02% | 39.41% | 41.54% | 31.24% | -4.62% | 4.21% | 0.01% | |
5月末 | 77.96% | 40.13% | 35.74% | 34.19% | -0.64% | -3.14% | 0.01% | |
6月末 | 82.18% | 49.18% | 33.65% | 34.85% | 2.21% | 1.55% | -0.01% | |
7月末 | 76.03% | 52.98% | 36.46% | 33.62% | 5.18% | 1.76% | 2.78% | |
8月末 | 72.76% | 51.32% | 35.83% | 35.83% | 9.93% | -1.11% | 2.78% | |
9月末 | 運用中 | 47.80% | 28.48% | 31.77% | 6.08% | 1.18% | 3.21% | |
10月末 | 45.45% | 37.11% | 39.69% | 3.30% | 5.11% | -4.60% | ||
11月末 | 52.66% | 39.68% | 36.31% | 13.10% | 6.71% | -1.62% | 1.29% | |
12月末 | 52.61% | 26.93% | 40.44% | 16.89% | 8.26% | -9.60% | 2.91% |
- 運用開始から3年(36ヶ月)以内で、月末実績がマイナスだったのは12回あった
- 運用開始から3年目以降は元本割れなし
- 結果として年率平均利回り約12%以上
一時的な損失はありましたが、続けることで、大損や失敗することなく好調な運用パフォーマンスとなっています。
ウェルスナビの診断結果、「リスク許容度5」が提案されました。
リスクを取りつつ、高いリターンを期待する運用方針です。こちらに投資しています。
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ここからは、それぞれのロボアドバイザーの特徴やメリット、デメリットを簡単にまとめていきますね。
3. ROBOPRO(ロボプロ)の特徴、メリット、デメリット
株式会社FOLIOが提供するROBOPRO(ロボプロ)は、AIの将来予測を運用アルゴリズムに導入したおまかせ投資サービスです。
- AIを活用し、相場に合わせて資産配分を臨機応変に変更
- あらゆる相場に対応しながら、積極的にパフォーマンスを取りに行く
- 相場の下落局面にも強い傾向があり、安定的な資産運用を期待できる
- 金融庁公表!2022年末までのロボアドバイザー運用実績No.1
- 2020年1月15日から2024年6月末までの運用実績+90.74%(年率約14%)
- マネとも中の人も4年以上積立投資して+37.4%の運用実績(2024年9月3日更新)
ここでROBORROの運用の仕組みについて触れます。
- 40種類以上の先行指標(※)をAIに学習させる。
- 学習データをもとにAIに将来価格を予測させる。
- 予測データを基に資産配分(ポートフォリオ)を作る。
- 資産配分を人の手で確認して調整する。
- 同じ作業を定期で行い、あらゆる相場に対応できる運用の実現を追求する。
(※)先行指標とは
全体としての景気変動に先行して変動する指標のこと。主に銅価格などがこれに該当。
まとめるとAIに将来のリターンを予測させる。結果をもとに人の手で資産配分を決定。これを毎月やっている感じです。
ポイントは④。伝統的な金融工学(現代ポートフォリオ理論)に基づきリスクを人の手でコントロールしているので、AIのせいで大損にはならない仕組みになっています。
これはポジティブな要素であり、当サイト独自取材で発覚しました。
取材記事を表示する
【ROBOPRO(ロボプロ)の詳細情報】
運営企業 | 株式会社FOLIO |
サービス開始日 | 2020/1 |
投資するファンド | 約2〜8銘柄 ※相場状況によっては柔軟に変動 |
投資一任手数料 | 預かり資産の1.1%(年率、税込) |
投資商品の保有コスト | 非公開 |
運用手数料割引 | 積立継続回数によって手数料キャッシュバック(70〜100%) |
最低投資金額 | 10万円 |
最低積立金額 | 1万円〜 |
リバランス頻度 | 原則月に1回 ※リバランスとは、相場の価格変動に合わせて金融商品の保有割合を調整すること |
NISA対応 | × |
入金手数料 | リアルタイム入金対応銀行の場合無料 ※対応銀行については公式サイトをご確認ください |
出金手数料 | 無料 |
確定申告の有無 | 不要 ※源泉徴収ありの特定口座の場合 |
ROBOPROのメリットとデメリット
ROBOPROには具体的には次のようなメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
相場の状況に合わせて資産配分を自動で調整 どんな景気に対しても好パフォーマンスを期待できる 下落相場に強い傾向がある | 始めるのに10万円必要 ご自身に合わせたリスク許容度で運用できない |
最大の特徴は、下記の点です。
・市場に合わせて資産配分を臨機応変に変更する
・どのような相場に対しても好パフォーマンスが期待できる
ROBOPROは、景気循環に合わせた最適な資産配分の調整を行います。
・米国株式が利益を伸ばせそう!
→米国株式の保有比率を高める
・株式相場が暴落しそう!
→株を売却して他の資産に買い換える
これが可能なのは、AIの将来予測を活用しているからです。
一般的なロボアドバイザーは、同じ銘柄に同じ比率で投資し続けるため、「上昇局面だけに強い」「下落局面だけに強い」という一定の特徴しか持ち合わせていません。
ROBOPROは相場の局面に応じて、自動で資産配分を変えることで、どのような相場に対しても好パフォーマンスが期待できるようになっています。
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4. ウェルスナビの特徴、メリット、デメリット
- 投資の知識不要!全自動のおまかせ投資サービス
- 個人に最適なリスクで安定的な資産運用ができる
- 2年以上の利用者の94%がプラスの運用実績(2024年6月末時点)
- マネとも中の人も実際に6年以上積立投資して+73.80%の運用実績(2024年9月3日更新)
投資する際、時間や手間のかかる「資産運用方針の決定・銘柄の選定・売買・メンテナンス」をすべて自動でしてくれるので、忙しい人でもほったらかしで将来のための資産運用を始められます。
また、数あるロボアドバイザーの中でも預かり資産残高1.2兆円(※1)かつ運用者数39万人以上(※2)、それぞれロボアドバイザーNo.1(※3)でもあります。
※1 2024年5月10日時点
※2 2024年3月31日時点の運用者数
※3 一般社団法人日本投資顧問業協会「契約資産状況(最新版)(2
NISA制度にも対応。ウェルスナビでNISA口座を開設することで、利益に対する税金課税なし(非課税)で運用することができます。
【ウェルスナビ概要】
企業名 | ウェルスナビ株式会社 ※東証グロース市場上場企業(7342) |
サービス開始日 | 2016/7 |
投資するファンド | 約8種類 |
1.1% (現金部分を除く、年率、税込) | |
投資商品の手数料 | 年率0.08〜0.13% ※ETFの信託報酬 |
50万円~200万円未満:6か月毎に-0.01% ※200万円以上 :6か月毎に-0.02% (年率,税込) | |
最低投資金額 | 1万円 |
最低積立金額 | 1万円〜 |
NISA対応 | ◯ |
入金手数料 | クイック入金対応の場合無料 <クイック入金対応銀行> ・三井住友銀行 ・みずほ銀行 ・三菱UFJ銀行 ・住信SBIネット銀行 ・ソニー銀行 ・イオン銀行 ・auじぶん銀行 |
出金手数料 | 無料 |
確定申告の有無 | 不要(源泉徴収ありの特定口座の場合) |
スマホアプリ | あり(iOS/Android) |
ウェルスナビのメリットとデメリット
ウェルスナビには主に下記のようなメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
全て自動で資産運用をしてくれる 少額(1万円)から投資ができる ご自身のリスク許容度に合わせて、安定的な資産運用ができる 税金の最適化をしてくれる NISAに対応している | 短期の利益は狙えない |
最大のメリットは個人に最適化したリスクを管理し、安定的な資産運用ができる点です。
利益に対する税金がゼロになるNISA口座でも投資することができるので、資産を税金から守りながら堅実に増やす”資産形成における軸”としておすすめなサービスです。
一方で、短期での運用実績は期待できません。
あくまで、長期(数年以上)でコツコツと資産を作っていくことを目的としています。
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5. ロボプロとウェルスナビの併用もおすすめ!理由を解説
また、どうしても迷うという方は併用で運用する手法もおすすめです。
そこで、例えばROBOPROをウェルスナビと併用投資することで、安定的な資産運用を期待できる可能性があります。
この根拠は、ウェルスナビが株式中心の資産配分を提供している中、ROBOPROは全く別の運用方針をとっている点にあります。
ROBOPROの2024年9月の資産配分と運用方針
今月のROBOPROの資産配分は、「米国株式、債券、不動産、金」のみに投資した資産配分となっています。
債券と金を計5割程度保有し警戒感を高めながらも、米国の金利見通しや各資産の価格変動を考慮し、割安傾向の米国株式と不動産の反発に期待している。
ROBOPRO | ウェルスナビ ※リスク許容度5 | |
---|---|---|
米国株 | 36.5% | 39.0% |
日欧株 | 0% | 33.9% |
新興株 | 0% | 12.1% |
債券 | 23.0% | 5.0% |
金 | 28.2% | 5.0% |
不動産 | 12.1% | 5.0% |
ROBOPROの直近6ヶ月の投資配分の推移を見る
市況の変化に合わせるために、ROBOPROは投資配分の変更を基本的に月一回行っています。これによって、今の相場に最適なポートフォリオ(投資配分)に更新されます。
理想的な資産運用に対する考え方
安定的に資産形成をするために理想的な資産運用は下記と考えています。
- 景気が悪い場合、リスクの低い資産(債券・金)を増やし資産の下落を抑制する
- 好景気の場合、リスクの高い資産(株・不動産)を増やししっかり上昇の波に乗る
そのため、株式市場がいつも好調でないことを考慮し、株式中心のウェルスナビと、異なった運用アプローチを行う「ROBOPRO」を併用することで
- 下落局面で資産の下落を抑制しつつ、
- 上昇局面でも好リターンを期待でき、
- 結果として、安定的な資産運用ができる
可能性があると考えます。
どのように併用を開始したらいい?
ロボアドバイザーで資産形成を行う上では、基本的に
- 毎月お金のやりくりがしやすい
- 高値掴みリスクを軽減させる効果がある
という特徴がある積立投資がオススメな投資手法です。
しかし、最初から両方に積立投資をするのは金銭や心理的に厳しい方も多いと思います。
個人的におすすめするのは下記の方法です。
ROBOPROで、はじめは積立投資をしなくてもいいと考える理由として、積立投資を行わなくても、資産配分を相場に合わせて組み替えるので、下記メリットが期待できるからです。
- 他の投資との分散効果を常に期待できる
- 一括投資でもある程度の運用実績が期待できる
後者に関しては実際、積立投資をしていなかった方がリターンが見込めた事実があります。
私はROBOPROのサービス開始から積立投資をしていますが、実際は積立投資をしていた場合より、一括投資をした方が運用実績は好調でした。
<より詳しく知りたい方向けの参考記事>
あらゆる相場に対応しながら
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ROBOPRO(ロボプロ)とウェルスナビの比較まとめ
ウェルスナビとROBOPROの違いとどちらがいいかについて解説しました。
まず、そもそもの運用手法が全く異なるということを知った上で、下記のように選ぶと失敗しにくいでしょう。
加えて、当記事では併用した際の期待メリットについてもご紹介させていただきました。
当記事が参考になりましたら幸いです。
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