テオとウェルスナビ比較!どっちが優秀?両方を6年併用投資して検証

「WealthNavi(ウェルスナビ)」や「THEO(テオ)」など、投資のアドバイスや運用自体を自動で行ってくれるサービス、ロボアドバイザー。

比較的少額からほったらかしで将来のための資産運用を始めることができるため、投資初心者や投資に時間を割けない方から人気です。

しかし、人気ということは知っていても、「WealthNavi」と「THEO」は何が違うのか気になりますよね?

おすすめの選び方
  • 現状の用実績が高い方が良い
    ウェルスナビ
  • 個々にきめ細かく最適化された資産運用がしたい
    →THEO

この記事では、この記事では、両方に投資をして併用検証をした私が、

  • 両サービスの特徴と比較
  • どちらのサービスがあなたに適しているのか
  • それでも迷った際のオススメの投資方法

を解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

追記

THEOに関しては、実績不調等を理由に約5年の投資を経て、現在では運用を停止しました。

目次

当記事は投資に関連する一般的な情報提供を目的としており、取引の勧誘を目的としたものではありません。情報の品質管理に努めておりますが、その正確性や完全性を保証するものではありません。金融商品の最新情報は公式サイトにて必ずご確認ください。投資される際はご自身の判断と責任で行っていただきますようお願いいたします。

1. テオとウェルスナビそれぞれの基本情報を解説

前提として、どちらも全自動で将来のための資産運用を始められるサービス。

この前提を踏まえて、まずは両者の概要を簡単に見ていきましょう!

THEO(テオ)とは

THEOは株式会社お金のデザインが運営・運用する、投資における全ての工程をお任せできる投資サービス(ロボアドバイザー)です。

多くのロボアドバイザーの中でも、THEO(テオ)は個人にあわせた簡単な質問を通して231通りのポートフォリオから個人に最適な資産配分を提案してくれます。

加えて、スマートベータという最新の金融工学を活用し、期待リターンについても最適化し、より安定性の高い資産運用期待できる特徴あります。

THEOの詳細情報
運営企業株式会社お金のデザイン
サービス開始日2016/2
運用手法スマートベータ運用
投資するファンド30種類以上の海外ETF
投資一任手数料預かり資産の1.1%(年率,税込)
手数料割引運用残高に応じて手数料が0.77〜1.1%(年率,税込)で変動
投資商品の手数料非公開(ETFの信託報酬)
最低投資金額10万円
※THEO+ docomoなら1万円から可能
最低積立金額1万円〜
リバランス頻度原則月に1回
※リバランスとは、相場の価格変動に合わせて金融商品の保有割合を調整すること
NISA対応×
入金手数料クイック入金対応の場合無料
出金手数料無料
確定申告の有無不要(源泉徴収ありの特定口座の場合)

WealthNavi(ウェルスナビ)とは

ウェルスナビの特徴まとめ
  • 投資の知識不要!全自動のおまかせ投資サービス
  • 個人に最適なリスクで安定的な資産運用ができる
  • 2年以上の利用者の94%がプラスの運用実績(2024年6月末時点)
  • マネとも中の人も6年以上"積立投資"して+80.83%の運用実績(2024年10月24日更新)

ウェルスナビは投資する際に手間のかかる「資産運用方針の決定・銘柄の選定・売買・メンテナンス」をすべて自動でしてくれるので、忙しい人でもほったらかしで将来のための資産運用を始められます

また、数あるロボアドバイザーの中でも預かり資産残高1.2兆円(※1)かつ運用者数39万人以上(※2)、それぞれロボアドバイザーNo.1(※3)です。

※1 2024年5月10日時点
※2 2024年3月31日時点の運用者数
※3 一般社団法人日本投資顧問業協会「契約資産状況(最新版)(2024年3月末現在)『ラップ業務』『投資一任業』」を基にネット専業業者を比較 ウエルスアドバイザー社調べ(2024年6月時点)

マネとも中の人

NISA制度にも対応。ウェルスナビでNISA口座を開設することで、利益に対する税金課税なし(非課税)で運用することもできます。

ウェルスナビの概要
企業名ウェルスナビ株式会社
東証グロース市場上場(7342)
サービス開始日2016/7
投資するファンド約8種類
手数料
課税口座:年率1.1%
※現金部分を除く、税込
NISA口座:年率0.693〜0.733%
現金部分を除く、税込
※リスク許容度により変動
※自動積立機能の利用必要
投資商品の保有コスト年率0.08〜0.13%
(ETFの信託報酬)
手数料割引
あり
50万円~200万円未満:6か月毎に-0.01%(年率)
200万円以上 :6か月毎に-0.02%(年率)
最低投資金額1万円
最低積立金額1万円〜
入金手数料無料
※クイック入金対応銀行の場合
出金手数料無料
確定申告の有無不要
※源泉徴収ありの特定口座・NISA口座の場合
スマホアプリあり(iOS/Android)
2024年10月確認

2. 併用検証しました!テオとウェルスナビの運用実績を比較

公式サイト掲載の運用実績データを比較するとウェルスナビの方が好リターンな傾向にあります。

あくまで傾向であり、運用成果は各ロボアドバイザーの診断結果で提示される資産配分によって変わります。

ロボアドバイザー全10社の実績比較表を表示する

スクロールできます
サービス名過去6ヶ月過去1年過去3年過去5年サービス開始
※サービス開始順
ウェルスナビ2.12%〜7.06%17.25%
46.61%
39.45%〜84.13%62.22%〜132.07%74.18%〜162.23%
※2016年1月〜
THEO0.88%〜2.73%9.39%〜20.37%27.18%〜44.56%35.65%〜69.84%46.00%〜106.47%
※2016年3月〜
ON CONPASS-2.04%〜1.67%1.90%〜21.08%-3.13%〜51.71%1.01%〜96.77%-2.04%〜130.75%
※2016年6月10日〜
楽ラップ2.06%〜2.44%8.94%〜17.91%2.81%〜44.92%14.63%〜66.39%29.13%〜125.44%
※2016年7月4日〜
ROBOPRO7.93%21.97%51.15%-89.80%
※2020年1月15日〜
SUSTEN-2.23%〜6.41%-3.40%〜20.52%-38.71%〜25.35%--36.55%〜51.98%
※2020年10月9日〜
Wealth Wing8〜12%程度16〜20%程度60〜80%程度-78.77%〜109.77%
※2020年11月末〜
らくらく投資2.7%〜5.9%5.5%〜15.9%-4.1%〜29.5%--2.1%〜34.5%
※2021年6月
SBIラップ AI投資コース6.64%18.73%--30.18%
※2022年4月7日〜
SBIラップ 匠の運用コース0.59%14.24%--12.32%
※2023年7月19日〜
※2024年9月末時点
備考

各公式サイトに掲載されている、ウェルスナビ運用パターン5通り、ROBOPRO運用パターン1通り、THEO運用パターン231通り、WealthWing運用パターン8通り、楽ラップ運用パターン9通り、ON CONPASS運用パターン8通り、SUSTEN運用パターン36通り、らくらく投資運用パターン5通りから最高値、最低値を引用して集計。

あくまで過去の実績であり、将来の運用成果を保証するものではありません。

加えて、弊サイトでは実際にウェルスナビとTHEO両方を同時期(2017年11月)から資産運用を行っているので、その投資実績を公開します。

ウェルスナビのみ積立投資を実践している(THEOも以前積立投資をしていた)ので、単純な実績比較としては参考になりにくいですが、実際の値動きの推移を閲覧できるため”投資後のイメージ”として参考にしてください。

※あくまで過去の運用実績なので、将来の運用を保証する訳ではありません。

ウェルスナビに6年投資してみた運用実績(2024年10月24日更新)

私は2017年11月に10万円からウェルスナビで投資を始めました。

毎月1万円(最初のうちは毎月2万円)を積立投資しています。

現在、投資元本(114万円)に対する運用実績は+80.83%(92万円以上の利益)

<私の現在の運用実績>

運用パフォーマンス80.83%
現在の資産配分(投資銘柄一覧)を表示する
資産全体の内訳 米国株・日欧株・新興国株・債券・金・不動産・現金

<私の過去の実績推移表>

スクロールできます
2024年度2023年度2022年度2021年度2020年度2019年度2018年度2017年度
1月末56.74%34.57%34.56%18.04%8.50%-2.96%3.13%
2月末65.12%35.70%32.21%21.70%0.17%1.07%-0.06%
3月末71.41%34.76%38.81%28.40%-12.16%1.10%-3.96%
4月末74.02%39.41%41.54%31.24%-4.62%4.21%0.01%
5月末77.96%40.13%35.74%34.19%-0.64%-3.14%0.01%
6月末82.18%49.18%33.65%34.85%2.21%1.55%-0.01%
7月末76.03%52.98%36.46%33.62%5.18%1.76%2.78%
8月末72.76%51.32%35.83%35.83%9.93%-1.11%2.78%
9月末72.40%47.80%28.48%31.77%6.08%1.18%3.21%
10月末運用中45.45%37.11%39.69%3.30%5.11%-4.60%
11月末52.66%39.68%36.31%13.10%6.71%-1.62%1.29%
12月末52.61%26.93%40.44%16.89%8.26%-9.60%2.91%

私の実績推移まとめ
  • 運用開始から3年(36ヶ月)以内で、月末実績がマイナスだったのは12回
  • 3年目以降は元本割れなし
  • 年率平均利回り約12%程度

当情報は個人的な運用成果であり、運用コースごと(ウェルスナビには5通りの運用コースがあります)に運用成果が変わります。また、過去の実績であり将来の運用成果を保証するものではありません。

マネとも中の人

一時的な損失はありましたが、続けることで、大損や失敗することなく好調な運用パフォーマンスとなっています。

ウェルスナビの診断結果、リスク許容度5」が提案されました。

リスクを取りつつ、高いリターンを期待する運用方針です。こちらの運用コースに投資しています。

【運用停止】THEOの運用実績(2017年11月〜2023年10月27日)

私は2017年の11月からTHEOを入金額10万円で使い始めました。

毎月2万円を積立投資していましたが、途中からは月1万円の積立投資に変えました。

個人的な事情で運用を一時的に停止していましたが、2022年8月から運用を再開しました。

しかし、2023年10月末に運用を完全停止しました。

最終運用実績は、2023年10月27日時点で+16.99%でした。

THEOの運用を停止した理由

私は2017年11月から、ウェルスナビと併用してTHEOを使っていましたが、2021年6月に積立投資を停止。加えて、2022年2月には一旦運用を停止しました。

その後、2022年8月から、THEOが新しく発表したグリーンモード(ESG投資)で月に1万円の積立投資を行なっていましたが、2023年10月に完全に運用を停止しました。

THEOの運用実績が他のウェルスナビなどのロボアドバイザーより劣っているかという点については、これは各ロボアドバイザーにおける事前の診断結果(個人のリスク許容度)で導き出される資産配分(ポートフォリオ)次第なので一概には言えません。

下記はTHEOとウェルスナビにおける私の資産配分です。

スクロールできます
THEOウェルスナビ
※リスク許容度5
株式(米国株・日欧株など)68%85%
債券(米国債券など)24%5%
実物資産(不動産など)8%10%

株式は値動きが1番激しい(リスクが高い)ために、相場が良ければ、高い運用実績を期待できます。そのため、私の運用実績ではウェルスナビの方が高くなりました。もしTHEOで株式割合がウェルスナビより高いポートフォリオを選択していれば、THEOの方が実績が高くなったかもしれません。

それより個人的に気になったのはコストの点です。THEOは預かり資産の1.1%(税込、年率)のサービス手数料に加えて、ETF経費が発生します。

ただし、このETF経費ですが実は非公開です。この点に疑問を感じており、全てが明らかになっているウェルスナビを継続利用することとしました。

マネとも中の人

補足ですが、2022年8月からの再開時に活用していたグリーンモード(ESG投資)も停止した理由としては、「ESG投資って本当に必要なのか?」と筆者のESG投資に関する考え方が変わったためです。

加えて、最近ではAIを活用して個人のリスク許容度ではなく相場の動きに合わせて資産配分を臨機応変に調整する実績重視の「ROBOPRO(ロボプロ)」のようなロボアドバイザーも登場しており、現在私はウェルスナビとロボプロを併用運用しています。

下落に強い!安定性重視なら「ROBOPRO(ロボプロ)」がおすすめ

ロボプロメインビジュアル

ROBOPROの特徴まとめ
  • SBIホールディングス株式会社の子会社である株式会社FOLIOが運用
  • AIを活用しあらゆる相場に合わせて資産配分を臨機応変に変更
  • 相場の下落局面にも強い傾向があり、安定的な資産運用を期待できる
  • 金融庁公表!2022年末までのロボアドバイザー運用実績No.1
  • 2020年1月15日から2024年10月17日までの運用実績+100.19%(年率約20%)
  • マネとも中の人4年以上"積立投資"して+46.6%の運用実績(2024年10月24日更新)

中の人の運用実績(2024年10月24日更新)を表示する
運用パフォーマンス46.6%

あくまで過去の実績であり、将来の運用成果を保証するものではありません。

下記は、ROBOPROと一般的なロボアドバイザー(ウェルスナビなど)の違いを簡潔にまとめた表です。

スクロールできます
ROBOPRO一般的なロボアドバイザー
AIの活用
リターンへの期待度
下落相場への対応
ROBOPROと一般的なロボアドバイザーの比較
マネとも中の人

私がROBOPROに求めているのは、AIを活用した安定的な運用と年率4%以上の運用パフォーマンス

ROBOPRO以外の商品も併用していますが、コロナショックや2024年8月の日本株の大幅安時でもROBOPROは他の商品と比べて下落幅が小さい傾向にありました。

このように、心理的に比較的安心かつ安定的に利益を積み上げてくれるのが良い点だと感じています。

ROBOPROとウェルスナビの比較については下記記事をご参照ください。

好パフォーマンスと
下落に強い安定的な運用

※サービス概要やキャンペーン条件は
公式サイトで必ずご確認ください。

3. テオとウェルスナビの違いを徹底比較

両サービスの特徴がわかる比較表を作成しました。

スクロールできます
ウェルスナビTHEO
運用手法インデックス運用スマートベータ運用
最低投資可能金額1万円1万円
※THEO+ docomoの場合
基本手数料(税込)1.1%
金融商品の手数料0.08〜0.13%程度非公開
手数料割引長期割(最大10%OFF)なし
金融商品海外ETF(8銘柄)海外ETF(最大30銘柄以上)
自動積立機能あり:支払い回数カスタム可あり:支払い回数は月1回のみ
運用パターン5通り231通り
税金の最適化機能あり:DeTAXあり:Tax Optimizer
ポートフォリオのリバランス頻度原則として半年に1回毎月1回
下落抑制機能×
NISA対応×
ESG投資×

ここからは、WealthNaviとTHEOに大きな違いがある下記項目に注目して比較していきます。

  1. 運用手法
  2. 運用パターン
  3. 手数料
  4. 手数料割引
  5. 自動積立投資機能
  6. 税金の最適化機能

この中でも特に重要な違いは運用手法と運用パターンにあります。

1. 運用手法

最も大きな違いは運用手法にあります。

  • ウェルスナビ・・・インデックス運用
  • THEO・・・スマートベータ運用

ウェルスナビは現代ポートフォリオ理論というノーベル賞受賞の伝統的金融工学をベースに、リスクに対するリターンを最大化する確実性の高い資産形成のための資産運用(インデックス運用)に強みがあります。

資産を世界中の国や資産に分散投資し、リスクをコントロールしながら着実なリターンを積み上げていくことを目的に資産運用を行います。

一方でTHEOは、ウェルスナビが行っているインデックス運用の応用であるスマートベータ運用を行っています。スマートベータ運用とは、市場の動きに連動して得られる利益(インデックス運用)だけでなく、その他の要因(ファクター)がもたらす利益も獲得しようとする運用手法です。

これにより、インデックス運用より高いリターンを期待できるとされています。

スマートベータ運用に期待感はあるものの、ウェルスナビの運用手法の方が昔からあるため、確実性が高いともいえます。

<補足>THEOはESG投資ができる

運用手法ほど大きな影響はありませんが、THEOでは資産配分の一部をESG投資に変更することができます。

ESG投資とは、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)に取り組んでいるかの評価軸で企業を選び投資する投資手法のこと。

私たちの年金を運用しているGPIFも取り入れている運用手法で、世界のスタンダートな投資手法になりりつつあります。

2. 運用パターン

ウェルスナビとTHEOの資産配分に関する項目をより細かく比較した表になります。

THEOウェルスナビ
資産配分のパターン231通り5通り
資産配分の決まり方年齢・金融資産・就業状況リスク許容度

上記の表から、THEOの方が個人に合わせた資産配分を提供できると言えます。

ウェルスナビは個人がどのくらいの値下げ幅なら耐えられるかの「リスク許容度」の診断のみで資産配分を決定しますが、5種類と提案できる資産配分の種類が少ないので、意図せず不必要なリスクをとっている可能性があります。

THEOは、年齢・金融資産・就業状況という3つの質問に対する回答をもとに、それぞれ目的の異なる3つの機能ポートフォリオ

  • グロースポートフォリオ・・・長期的に高いリターン獲得を目指す
  • インカムポートフォリオ・・・リスクを抑え安定的かつ着実なリターンを得る
  • インフレヘッジポートフォリオ・・・物価変動から資産価値を守る

の割合が変動し、柔軟に一人ひとりにあった資産配分を提案できる仕組みになっています。

このため、個人最適化の方に強みがあるのはTHEOでしょう。

3. 手数料

手数料は軽視できないポイントです。わずかな差でも、長期利用を考えると合計手数料が大きく変わってくるからです。

ロボアドバイザーの手数料は投資一任手数料+運用商品の手数料です。

WealthNaviとTHEOの基本手数料はどちらも同じで、預かり資産の1.1%(年率・税込)です。z(※共に預かり資産のうち3,000万円を超えた部分は手数料が0.55%に割引)

注目すべきは、運用商品の手数料でウェルスナビは0.08〜0.13%程度に対して、THEOは非公開です。

手数料の透明性ではウェルスナビでしょう。

4. 手数料割引

WealthNaviとTHEOの手数料はほぼ同額でしたが、ウェルスナビには別途手数料割引があります。

WealthNaviにおける割引サービスには、運用に費やした期間・金額に合わせて手数料が安くなる「長期割」というものがあります。内容は以下のとおりです。

WealthNaviの「長期割」プラン
運用金額50万円以上、200万円未満200万円以上
手数料割引6ヶ月ごとに年率0.011%下がる6ヶ月ごとに年率0.022%下がる
※ 最大で年率0.99%まで割引

仮に100万円を運用した場合、手数料が年率0.99%の最安値になるのに60ヶ月(5年)。200万円を運用した場合は30ヶ月(2.5年)かかる計算になります。具体的な手数料の金額例として200万円を運用する場合、当初22,000円だったものが2.5年後に19,800円となります。

微々たる差に感じますが、長期投資ではできるだけ手数料が安い方が有利になりますので、長く続ければ手数料が下がっていくウェルスナビは良いですね。

5. 自動積立投資機能

長期的な投資では毎月少しずつ資金を追加投入する積み立てが重要です。しかしながら、毎月自分の手でお金を振り込んでいくのは想像以上に手間がかかります。

そこで、ロボアドバイザーには毎月1回、一定の積立額を銀行口座から引き落とす「自動積立投資機能」が搭載されています。入金に手数料はかからず、手続きはオンラインで簡単に済ませることができます。

加えて、特定月のみの積み立てを設定することも可能で、ボーナスが入る月だけ自動で入金することができ、無理なく柔軟に投資を続けられるようになっています。

自動積立投資において、THEOでは毎月6日、12日、20日、26日の4つから自動的に引き落とされます。

一方WealthNaviでは毎月6日、12日、20日、26日、末日の中から自由に引き落とし日を選択できます。

また、月の引き落とし回数を1回〜5回など、自由に増減できる点もWealthNaviの特徴です。

6.  税金の最適化機能

投資で利益を上げた場合、避けては通れないのが税金の支払いです。税金の負担は誰もが気になるところですが、ロボアドバイザーには税金の最適化機能が備わっています。

WealthNaviとTHEOにはそれぞれ、税金の負担額が一定を超えた場合、翌年以降に繰り越される「DeTAX」「Tax Optimizer」があります。

必ず適応されるわけではなく、ウェルスナビは20,000円以上、THEOは2,000円以上の税金の最適化効果があると判断された場合のみ適応されます。

4. テオ・ウェルスナビと比較される楽ラップってどう?

WealthNaviとTHEOは最も人気なロボアドバイザーですが、楽天証券で投資ができる「楽ラップ」も有名です。

楽ラップの最低投資金額は1万円とTHEOと同様に低額ですが、個人的には楽ラップを活用する必要性はないと思っています。

なぜなら、楽ラップはウェルスナビとほぼ同じインデックス運用を行います。実績比較では、ウェルスナビの方が現在優秀なので、同じ運用理論のロボアドを併用する必要はないと考えているからです。

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公式サイトで必ずご確認ください。

WealthNaviとTHEOの大きな違いをまとめると下記のようになります。

違いまとめ
  • 現在の運用実績はウェルスナビの方が優秀
  • ウェルスナビはインデックス運用、THEOはスマートベータ運用
  • THEOはESG投資ができる
  • 運用パターンはTHEOの方が231通りと多い
  • ウェルスナビだけ手数料割引がある
  • ウェルスナビの方が手数料割引が適応しやすい
  • ウェルスナビの方が自動積立の引き落とし日をカスタムできる
  • ウェルスナビはNISA口座でも運用できる

以上のようになりました。

これらを踏まえて基本的には下記のように選ぶと失敗しにくいでしょう。

おすすめの選び方
  • 運用実績が高い方が良い
    ウェルスナビ
  • 個々により最適化された資産運用がしたい
    →THEO

資産形成のための資産運用を行うサービスという前提のもと、できるだけ運用実績が方を選びたいならウェルスナビです。

THEOのスマートベータ運用も期待感がありますが、現在ではウェルスナビの運用手法の方が堅実的といえます。

一方で、THEOの強みは個人にきめ細かく最適化してくれる点。ここに魅力を感じるならTHEOが良いでしょう。

この記事が参考になりましたら幸いです。

ウェルスナビのお得な始め方

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<補足>テオとウェルスナビの併用はあり?

これには色々な考え方があると思います。

ウェルスナビとTHEOは運用手法が違います、そのためインデックス運用とスマートベータ運用で比較をするために併用するのはありでしょう。

しかし、どちらも資産形成のための資産運用を目的とするロボアドバイザーであるために、片方だけの利用でも目的達成はできると考えます。

それよりも、全くアプローチの違う運用手法をとるロボアドバイザーを併用する方が効率的だと思っています。

個人的におすすめするのはROBOPROという高い運用実績を目的に運用を行うロボアドバイザーです。

株式会社FOLIOが提供するROBOPRO(ロボプロ)は、AIの将来予測を運用アルゴリズムに導入したおまかせ投資サービスです。

ROBOPROの特徴まとめ
  • SBIホールディングス株式会社の子会社である株式会社FOLIOが運用
  • AIを活用しあらゆる相場に合わせて資産配分を臨機応変に変更
  • 相場の下落局面にも強い傾向があり、安定的な資産運用を期待できる
  • 金融庁公表!2022年末までのロボアドバイザー運用実績No.1
  • 2020年1月15日から2024年10月17日までの運用実績+100.19%(年率約20%)
  • マネとも中の人4年以上"積立投資"して+46.6%の運用実績(2024年10月24日更新)

ここでROBORROの運用の仕組みについて触れます。

ロボプロの仕組みまとめ
  • 40種類以上の先行指標(※1)をAIに学習させる。
  • 学習データをもとにAIに将来価格を予測させる。
  • 予測データを基に資産配分(ポートフォリオ)を作る。
  • 資産配分を伝統的な金融工学理論(※2)をベースに調整する。
  • 同じ作業を定期で行い、あらゆる相場に対応できる運用の実現を追求する。
(※1)先行指標とは

全体としての景気変動に先行して変動する指標のこと。主に銅価格などがこれに該当。

(※2)伝統的な金融工学理論とは

現代ポートフォリオ理論がこれに該当する。

現代ポートフォリオ理論は、投資のリスクとリターンのバランスを最適化するための理論で、異なる資産クラスに投資をすることで特定の市場リスクを軽減することを目指す。

また、現代ポートフォリオ理論は効率的フロンティアという概念を用いて、与えられたリスクレベルで最大のリターンを生み出す資産の組み合わせを示します

(引用:東証マネ部)

これにより、様々なリスクに基づいた最適なポートフォリオを構築できることが期待されています。

マネとも中の人

まとめるとAIに将来のリターンを予測させる。結果をもとに伝統的な金融工学理論で資産配分を決定。これを毎月やっている感じです。

ポイントは④。伝統的な金融工学理論(現代ポートフォリオ理論)に基づきリスクをコントロールしているので、AIのせいで大損にはならない仕組みになっています。

これはポジティブな要素であり、当サイト独自取材で発覚しました。

取材記事を表示する

ROBOPRO(ロボプロ)の概要
運営企業株式会社FOLIO
サービス開始日2020年1月
預かり資産残高500億円
※2024年10月15日時点
投資するファンド約2〜8銘柄
※相場状況によっては柔軟に変動
投資一任手数料預かり資産の1.1%(年率、税込)
投資商品の保有コスト非公開
運用手数料割引積立継続回数によってキャッシュバック(抽選)
最低投資金額10万円
最低積立金額1万円〜
リバランス頻度原則月に1回
※リバランスとは、相場の価格変動に合わせて金融商品の保有割合を調整すること
NISA対応×
入金手数料リアルタイム入金対応銀行の場合無料
※対応銀行については公式サイトをご確認ください
出金手数料無料
確定申告の有無不要
※源泉徴収ありの特定口座の場合
2024年10月確認

好パフォーマンスと
下落に強い安定的な運用

※サービス概要やキャンペーン条件は
公式サイトで必ずご確認ください。

免責事項

本サイトにおける記事及び情報の掲載は、投資に関連する一般的な情報提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品の取引の勧誘を目的としたものではありません。情報の掲載にあたっては品質管理に努めておりますが、その正確性や完全性を保証するものではありません。金融商品及びサービスの最新の情報は公式サイトにて必ずご確認ください。金融商品取引を行う際は、お取引先の金融商品取引業者等より交付される契約締結前交付書面等の書面の内容をしっかりお読みいただき、商品の特徴やリスク、取引の仕組み、手数料等を十分にご理解いただいたうえで、ご自身の判断と責任にて行っていただきますようお願いいたします。

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