「WealthNavi(ウェルスナビ)」や「楽ラップ」など、投資のアドバイスや運用自体を自動で行ってくれるサービス、ロボアドバイザー。
比較的少額からほったらかしで将来のための資産運用を始めることができるため、投資初心者や投資に時間を割けない方から人気です。
しかし、「WealthNavi」と「楽ラップ」は何が違うのか気になります。
これを踏まえて、下記で選ぶと失敗しにくいと考えます。
この記事では、なぜこう言えるのかについて両方に投資している私が、
- 両サービスの特徴と比較
- どちらのサービスがあなたに適しているのか
- それでも迷った際のオススメの投資方法
を解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
1. ウェルスナビ・楽ラップとは【基本情報】
前提として、どちらのロボアドバイザーも運用アプローチが似ていることを理解しましょう。
具体的には、どちらも自分がどれくらいのリスクなら許容できるか(リスク許容度)を診断し、それに合わせた資産運用を行うことを目的としています。
なぜリスク許容度が重要かと言いますと、そもそも個々人によってライフスタイルや年齢、職業、資産額によって、許容できる損失リスクが異なるからです。
リスク許容度を超えた運用を行うと、想定以上の損失が発生した際に資産運用を継続することがしんどくなり、売却してしまう可能性があります。
このような失敗を防ぐために、リスク許容度に合わせて資産運用を行うことが大事と言われています。
そのため、それぞれのロボアドバイザーでは最初に簡単な診断を行いリスク許容度の値を測定。そのリスク許容度の範囲内で最も効率の良い資産運用をおこなうという運用方針です。
この前提を踏まえた上で、両者のサービス概要を簡単にご説明していきますね。
ウェルスナビとは
- 投資の知識不要!全自動のおまかせ投資サービス
- 個人に最適なリスクで安定的な資産運用ができる
- 2年以上の利用者の94%がプラスの運用実績(2024年6月末時点)
- マネとも中の人も6年以上"積立投資"して+80.83%の運用実績(2024年10月24日更新)
ウェルスナビは投資する際に手間のかかる「資産運用方針の決定・銘柄の選定・売買・メンテナンス」をすべて自動でしてくれるので、忙しい人でもほったらかしで将来のための資産運用を始められます。
また、数あるロボアドバイザーの中でも預かり資産残高1.2兆円(※1)かつ運用者数39万人以上(※2)、それぞれロボアドバイザーNo.1(※3)です。
※1 2024年5月10日時点
※2 2024年3月31日時点の運用者数
※3 一般社団法人日本投資顧問業協会「契約資産状況(最新版)(2
NISA制度にも対応。ウェルスナビでNISA口座を開設することで、利益に対する税金課税なし(非課税)で運用することもできます。
ウェルスナビの概要 | |
---|---|
企業名 | ウェルスナビ株式会社 東証グロース市場上場(7342) |
サービス開始日 | 2016/7 |
投資するファンド | 約8種類 |
手数料 | 課税口座:年率1.1% ※現金部分を除く、税込 NISA口座:年率0.693〜0.733% ※現金部分を除く、税込 ※リスク許容度により変動 ※自動積立機能の利用必要 |
投資商品の保有コスト | 年率0.08〜0.13% (ETFの信託報酬) |
手数料割引 | あり 50万円~200万円未満:6か月毎に-0.01%(年率) 200万円以上 :6か月毎に-0.02%(年率) |
最低投資金額 | 1万円 |
最低積立金額 | 1万円〜 |
入金手数料 | 無料 ※クイック入金対応銀行の場合 |
出金手数料 | 無料 |
確定申告の有無 | 不要 ※源泉徴収ありの特定口座・NISA口座の場合 |
スマホアプリ | あり(iOS/Android) |
楽ラップとは
楽ラップ は、楽天証券が提供するおまかせ投資サービス(ロボアドバイザー)です。
- 投資に関する知識不要で安定的な資産運用をおまかせできる
- 楽天証券の口座を開設していたらすぐに始められる
- 為替ヘッジを行っているため、円高時に対一般的なロボアドバイザー比でパフォーマンスが良好になる傾向がある
- 下落を抑制する機能(DRC:下落ショック軽減機能)がある
(※)DRCがない運用コースもあります。 - 手数料コースを2パターンから選べる
最低投資金額が1万円に設定されているため、少額で気軽に投資を始められるのもメリットです。
楽ラップの概要 | |
---|---|
運営会社 | 楽天証券株式会社 |
運用可能金額 | 1万円〜 |
運用手数料 | ①年率0.715%+信託報酬 ②年率0.605%+成果報酬5.5%+信託報酬 |
自動積立金額 | 最低1万円〜以後1円単位で変更可能 |
NISA対応 | × |
確定申告 | 不要 ※源泉徴収ありの特定口座の場合 |
2. 【2024年最新】ウェルスナビと楽ラップの運用実績を比較
公式サイト掲載の運用実績データを比較するとウェルスナビの方が好リターンな傾向にあります。
ロボアドバイザー全10社の実績比較表を表示する
サービス名 | 過去6ヶ月 | 過去1年 | 過去3年 | 過去5年 | サービス開始来 ※サービス開始順 |
---|---|---|---|---|---|
ウェルスナビ | 2.12%〜7.06% | 17.25% 〜46.61% | 39.45%〜84.13% | 62.22%〜132.07% | 74.18%〜162.23% ※2016年1月〜 |
THEO | 0.88%〜2.73% | 9.39%〜20.37% | 27.18%〜44.56% | 35.65%〜69.84% | 46.00%〜106.47% ※2016年3月〜 |
ON CONPASS | -2.04%〜1.67% | 1.90%〜21.08% | -3.13%〜51.71% | 1.01%〜96.77% | -2.04%〜130.75% ※2016年6月10日〜 |
楽ラップ | 2.06%〜2.44% | 8.94%〜17.91% | 2.81%〜44.92% | 14.63%〜66.39% | 29.13%〜125.44% ※2016年7月4日〜 |
ROBOPRO | 7.93% | 21.97% | 51.15% | - | 89.80% ※2020年1月15日〜 |
SUSTEN | -2.23%〜6.41% | -3.40%〜20.52% | -38.71%〜25.35% | - | -36.55%〜51.98% ※2020年10月9日〜 |
Wealth Wing | 8〜12%程度 | 16〜20%程度 | 60〜80%程度 | - | 78.77%〜109.77% ※2020年11月末〜 |
らくらく投資 | 2.7%〜5.9% | 5.5%〜15.9% | -4.1%〜29.5% | - | -2.1%〜34.5% ※2021年6月〜 |
SBIラップ AI投資コース | 6.64% | 18.73% | - | - | 30.18% ※2022年4月7日〜 |
SBIラップ 匠の運用コース | 0.59% | 14.24% | - | - | 12.32% ※2023年7月19日〜 |
各公式サイトに掲載されている、ウェルスナビ運用パターン5通り、ROBOPRO運用パターン1通り、THEO運用パターン231通り、WealthWing運用パターン8通り、楽ラップ運用パターン9通り、ON CONPASS運用パターン8通り、SUSTEN運用パターン36通り、らくらく投資運用パターン5通りから最高値、最低値を引用して集計。
参考データ
- ウェルスナビ:https://www.wealthnavi.com/performance/data
- ROBOPRO:https://note.com/folio_sec/
- WealthWing:https://wealth-wing.com/columns/
- THEO +docomo:https://theo.blue/performance/
- SUSTEN:https://susten.jp/fund
- 楽ラップ:https://wrap.rakuten-sec.co.jp/operation/commentary/
- ON COMPASS:https://www.monex-am.co.jp/fund/oncompass/
- らくらく投資:https://www.rakuten-sec.co.jp/raku2-inv/
- SBIラップ:https://go.sbisec.co.jp/prd/swrap/swrap_report.html
加えて、弊サイトでは実際にウェルスナビと楽ラップ双方で資産運用を行っているので、その投資実績を公開します。
ウェルスナビに6年投資してみた運用実績(2024年10月24日更新)
私は2017年11月に10万円からウェルスナビで投資を始めました。
毎月1万円(最初のうちは毎月2万円)を積立投資しています。
現在、投資元本(114万円)に対する運用実績は+80.83%(92万円以上の利益)。
<私の現在の運用実績>
現在の資産配分(投資銘柄一覧)を表示する
<私の過去の実績推移表>
2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | 2020年度 | 2019年度 | 2018年度 | 2017年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1月末 | 56.74% | 34.57% | 34.56% | 18.04% | 8.50% | -2.96% | 3.13% | |
2月末 | 65.12% | 35.70% | 32.21% | 21.70% | 0.17% | 1.07% | -0.06% | |
3月末 | 71.41% | 34.76% | 38.81% | 28.40% | -12.16% | 1.10% | -3.96% | |
4月末 | 74.02% | 39.41% | 41.54% | 31.24% | -4.62% | 4.21% | 0.01% | |
5月末 | 77.96% | 40.13% | 35.74% | 34.19% | -0.64% | -3.14% | 0.01% | |
6月末 | 82.18% | 49.18% | 33.65% | 34.85% | 2.21% | 1.55% | -0.01% | |
7月末 | 76.03% | 52.98% | 36.46% | 33.62% | 5.18% | 1.76% | 2.78% | |
8月末 | 72.76% | 51.32% | 35.83% | 35.83% | 9.93% | -1.11% | 2.78% | |
9月末 | 72.40% | 47.80% | 28.48% | 31.77% | 6.08% | 1.18% | 3.21% | |
10月末 | 運用中 | 45.45% | 37.11% | 39.69% | 3.30% | 5.11% | -4.60% | |
11月末 | 52.66% | 39.68% | 36.31% | 13.10% | 6.71% | -1.62% | 1.29% | |
12月末 | 52.61% | 26.93% | 40.44% | 16.89% | 8.26% | -9.60% | 2.91% |
- 運用開始から3年(36ヶ月)以内で、月末実績がマイナスだったのは12回
- 3年目以降は元本割れなし
- 年率平均利回り約12%程度
一時的な損失はありましたが、続けることで、大損や失敗することなく好調な運用パフォーマンスとなっています。
ウェルスナビの診断結果、「リスク許容度5」が提案されました。
リスクを取りつつ、高いリターンを期待する運用方針です。こちらの運用コースに投資しています。
ここからの口座開設で
現金1,000円プレゼント
※サービス内容やキャンペーン条件は
公式サイトで必ずご確認ください。
楽ラップに3年投資してみた運用実績(2024年10月1日更新)
私は2021年9月に楽ラップに1万円を投資を始めました。積立投資はしていません。
現在、投資元本1万円に対する運用パフォーマンスは+3.12%です。
<私の現在の運用実績>
<私の過去の実績推移表>
2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
---|---|---|---|---|
1月末 | -2.25% | -6.50% | -2.27% | |
2月末 | データ不足 | -7.85% | データ不足 | |
3月末 | 1.11% | -6.47% | -2.22% | |
4月末 | -0.35% | -6.02% | -3.67% | |
5月末 | 0.57% | -4.46% | データ不足 | |
6月末 | 2.83% | -12.7% | データ不足 | |
7月末 | -0.45% | -4.67% | データ不足 | |
8月末 | 2.24% | -4.56% | -4.99% | |
9月末 | 3.12% | -6.63% | データ不足 | -0.99% |
10月末 | 運用中 | -7.40% | データ不足 | 0.85% |
11月末 | -4.48% | -6.77% | データ不足 | |
12月末 | -3.23% | -8.59% | 1.59% |
※情報を収集できていなかった時期は「データ不足」と記載しています。
- 運用開始から3年程度マイナスが続いていた
→不調の大きな要因は円安 - 2024年4月になってプラスの成績に戻った
- 直近1年間の運用パフォーマンスは年率9%程度(2024年10月現在)
楽ラップが不調な理由は円安の影響を受けているからです。
楽ラップは為替ヘッジを行っています。今後、円高になることがあれば楽ラップの強みが生きてくる可能性があります。
為替ヘッジとは
為替の影響を加味して、資産の円とドルなどの外貨の運用比率を調整する運用手法。円高になっても資産の減りが少なくなる傾向があるが、円安の場合相対的に目減りしてしまう傾向にある。
楽ラップの投資対象銘柄を表示する
- ステート・ストリート日本株式インデックス・オープン
- たわらノーロード 国内株式<ラップ専用>
- ステート・ストリート先進国株式インデックス・オープ
- たわらノーロード 先進国株式(為替ヘッジなし) <ラップ専用>
- ステート・ストリート先進国株式インデックス・オープン(為替ヘッジあり)
- たわらノーロード 先進国株式(為替ヘッジあり) <ラップ専用>
- ステート・ストリート新興国株式インデックス・オープン
- たわらノーロード 新興国株式<ラップ向け>
- たわらノーロード 新興国株式<ラップ専用>
- ステート・ストリート日本債券インデックス・オープン
- たわらノーロード 国内債券<ラップ専用>
- ステート・ストリート先進国債券インデックス・オープン
- たわらノーロード 外国債券(為替ヘッジなし) <ラップ専用>
- ステート・ストリート米国社債インデックス・オープン2
- ステート・ストリート先進国債券インデックス・オープン (為替ヘッジあり)
- ステート・ストリート米国社債インデックス・オープン (為替ヘッジあり)
- 楽天・米国社債1-5年インデックス(為替ヘッジ) ファンド(ラップ向け)
- 楽天・米国社債5-10年インデックス(為替ヘッジ) ファンド(ラップ向け)
- 楽天・USハイイールド社債インデックス(為替ヘッジ あり)ファンド(ラップ向け)
- たわらノーロード 外国債券(為替ヘッジあり) <ラップ専用>
- ステート・ストリート新興国債券インデックス・オープン
- たわらノーロード <ラップ専用> たわらノーロード たわらノーロード たわらノーロード
- たわらノーロード 新興国現地通貨建債券
- たわらノーロード 国内リート<ラップ専用>
- たわらノーロード 先進国リート(為替ヘッジなし)<ラップ専用>
※2024年10月21日時点
楽ラップの診断結果、「やや積極型-DRCあり(運用コース番号:1000700)」が提案されました。
DRC(下落ショック抑制機能)により資産の保全を図りつつ、攻めたい方向けの運用コースです。こちらに投資しています。
楽ラップの利用には
楽天証券の口座開設が必要
※サービス内容やキャンペーン条件は
公式サイトで必ずご確認ください。
下落に強い!安定性重視なら「ROBOPRO(ロボプロ)」がおすすめ
- SBIホールディングス株式会社の子会社である株式会社FOLIOが運用
- AIを活用しあらゆる相場に合わせて資産配分を臨機応変に変更
- 相場の下落局面にも強い傾向があり、安定的な資産運用を期待できる
- 金融庁公表!2022年末までのロボアドバイザー運用実績No.1
- 2020年1月15日から2024年10月17日までの運用実績+100.19%(年率約20%)
- マネとも中の人が4年以上"積立投資"して+46.6%の運用実績(2024年10月24日更新)
中の人の運用実績(2024年10月24日更新)を表示する
下記は、ROBOPROと一般的なロボアドバイザー(ウェルスナビなど)の違いを簡潔にまとめた表です。
ROBOPRO | 一般的なロボアドバイザー | |
---|---|---|
AIの活用 | ||
リターンへの期待度 | ||
下落相場への対応 |
私がROBOPROに求めているのは、AIを活用した安定的な運用と年率4%以上の運用パフォーマンス。
ROBOPRO以外の商品も併用していますが、コロナショックや2024年8月の日本株の大幅安時でもROBOPROは他の商品と比べて下落幅が小さい傾向にありました。
このように、心理的に比較的安心かつ安定的に利益を積み上げてくれるのが良い点だと感じています。
ROBOPROとウェルスナビの比較については下記記事をご参照ください。
好パフォーマンスと
下落に強い安定的な運用
※サービス概要やキャンペーン条件は
公式サイトで必ずご確認ください。
3. ウェルスナビと楽ラップの違いを徹底比較
ここまで、ウェルスナビと楽ラップ両サービスの特徴がわかる比較表を作成しました。
サービス | ウェルスナビ | 楽ラップ |
---|---|---|
運用手法 | インデックス運用(為替ヘッジなし) | インデックス運用(為替ヘッジあり) |
投資対象商品 | ETF | 投資信託 |
最低投資金額 | 1万円 | |
基本手数料(税込) | 1.1% | ①年率0.715% ②年率0.605%+成果報酬5.5% |
金融商品の手数料 | 0.08〜0.13%程度 | 最大0.255% |
手数料割引 | 長期割(最大10%OFF) | なし |
自動積立機能 | あり:支払い回数カスタム可 | あり:支払い回数は月1回のみ |
運用パターン | 5通り | 9通り |
税金の最適化機能 | あり:DeTAX | なし |
ポートフォリオのリバランス頻度 | 原則として半年に1回 | 3ヵ月ごと |
NISA対応 | ◯ | × |
下落抑制機能 | × | ◯ |
ここからは、ウェルスナビと楽ラップに大きな違いがある下記項目に注目して比較していきます。
- 運用手法
- 手数料
- 税負担を自動で最適化する機能
- 下落抑制機能
この中でも特に重要な違いは運用手法と運用パターンにあります。
(1)運用手法
ウェルスナビと楽ラップの運用手法に大きな違いはありませんが、組入銘柄内で為替ヘッジを行っているかどうかに違いがあります。
- ウェルスナビ・・・個人のリスク許容度に基づいたインデックス運用+為替ヘッジなし
- 楽ラップ・・・個人のリスク許容度に基づいたインデックス運用+為替ヘッジあり
下記はウェルスナビと楽ラップの投資銘柄の違いです。
楽ラップは為替ヘッジありとなしを組み合わせて運用していることがわかります。
ウェルスナビの投資対象銘柄を表示する
- VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
- VEA(バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF)
- VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)
- AGG(iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF)
- TIP(iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF)
- IYR(iシェアーズ 米国不動産 ETF)
- IAU(iシェアーズ ゴールド・トラスト)/GLD(SPDRゴールド・シェア)
楽ラップの投資対象銘柄を表示する
- ステート・ストリート日本株式インデックス・オープン
- たわらノーロード 国内株式<ラップ専用>
- ステート・ストリート先進国株式インデックス・オープ
- たわらノーロード 先進国株式(為替ヘッジなし) <ラップ専用>
- ステート・ストリート先進国株式インデックス・オープン(為替ヘッジあり)
- たわらノーロード 先進国株式(為替ヘッジあり) <ラップ専用>
- ステート・ストリート新興国株式インデックス・オープン
- たわらノーロード 新興国株式<ラップ向け>
- たわらノーロード 新興国株式<ラップ専用>
- ステート・ストリート日本債券インデックス・オープン
- たわらノーロード 国内債券<ラップ専用>
- ステート・ストリート先進国債券インデックス・オープン
- たわらノーロード 外国債券(為替ヘッジなし) <ラップ専用>
- ステート・ストリート米国社債インデックス・オープン2
- ステート・ストリート先進国債券インデックス・オープン (為替ヘッジあり)
- ステート・ストリート米国社債インデックス・オープン (為替ヘッジあり)
- 楽天・米国社債1-5年インデックス(為替ヘッジ) ファンド(ラップ向け)
- 楽天・米国社債5-10年インデックス(為替ヘッジ) ファンド(ラップ向け)
- 楽天・USハイイールド社債インデックス(為替ヘッジ あり)ファンド(ラップ向け)
- たわらノーロード 外国債券(為替ヘッジあり) <ラップ専用>
- ステート・ストリート新興国債券インデックス・オープン
- たわらノーロード <ラップ専用> たわらノーロード たわらノーロード たわらノーロード
- たわらノーロード 新興国現地通貨建債券
- たわらノーロード 国内リート<ラップ専用>
- たわらノーロード 先進国リート(為替ヘッジなし)<ラップ専用>
※2024年10月21日時点
為替ヘッジの強みは、運用成果に対する為替相場の影響を軽減できる点にあります。
一般的に為替ヘッジを行っていない場合、円で見ると+100%の運用パフォーマンスなのに、ドルで見ると+50%の運用パフォーマンスと、円建てとドル建ての運用成果が変わるのが特徴です。
一方で、為替ヘッジを行うことで、為替ヘッジを行っていない場合と比べて、円建てとドル建てで極端な差が出ないようにしてくれます。
為替ヘッジを行うべきかどうについては議論があるものの、一般的に円高の際に強みを発揮します。
円高の際は、円の価値がどんどんあがっていくために、円建ての運用パフォーマンスはどんどん下がります。そこで為替ヘッジを行っているとこの影響を軽減することが可能です。
しかし、円安時は為替ヘッジが円建ての運用パフォーマンスを阻害する要因になります。楽天ラップの運用成績が近年不調だったのは、円安の影響が強いです。
長期投資においては為替ヘッジの必要性は低いと感じます。
為替が運用パフォーマンスに与える影響は大きくても-50%〜+50%。一方で株式の運用パフォーマンスは30年等の長期で考えると100%〜以上を期待できる場合があります。
株式がもつ長期投資でのパフォーマンスと比較すると為替が運用成果に与える影響は比較的小さいと言えるかもしれません。
また、為替相場の影響は、定期的な積立投資で分散できるため、為替ヘッジありの商品に投資するより、コツコツ積立投資を行った方が良いという考えもあります。
(2)手数料(手数料割引を含む)
手数料は軽視できないポイントです。わずかな差でも、長期利用を考えるとリターンの面に大きく関わってくるからです。
ロボアドバイザーの手数料は投資一任手数料+運用商品の手数料です。
ウェルスナビと楽ラップは基本手数料に大きな違いがあります。
サービス | 手数料(年率・税込) | |
---|---|---|
ウェルスナビ | 1.1% | |
楽ラップ | 固定報酬制 | 0.715% |
成功報酬併用型 | 0.605%+成果報酬5.5% |
手数料だけで見ると楽ラップがお得ですが、投資する金融商品の手数料(信託報酬)がウェルスナビは0.08〜0.13%程度に対して、楽ラップは最高0.255%と高めです。
また、ウェルスナビには最大で手数料がマイナス0.11%(税込)となる、長期割もあります。
このため、トータル手数料に大きな違いはなくどちらが良いとは言いにくいです。
(3)税負担を自動で最適化する機能
投資で利益を上げた場合、避けては通れないのが税金の支払いです。税金の負担は誰もが気になるところですが、ロボアドバイザーには税金の最適化機能が備わっています。
ウェルスナビにはそれぞれ、税金の負担額が一定を超えた場合、翌年以降に繰り越される「DeTAX」があります。楽ラップにこの機能はありません。
(4)下落抑制機能
楽ラップでは運用方針を決める際に、投資方針の決定時に下落ショック軽減機能(DRC機能)の有無を選択できます。
下落ショック軽減機能とは、株式市場の価格変動リスクが高まったときに株式への投資割合を減らし、債券の投資割合を高める機能です。
下落ショック軽減機能ありのポートフォリオの場合、急激な相場変動の際にポートフォリオのリスクを下げ、下落幅を抑制することを期待できます。
そのため、下落に対する安心を期待したい方に楽ラップはおすすめできます。
<注意>DRC機能は万能ではない!パフォーマンス悪化の原因にも
注意点としてこの機能にはパフォーマンスを悪化させる可能性があります。
下記は、楽ラップ公式サイトで公表されている運用実績ですが、DRC機能がない方が運用成績が良いことがわかります。
運用コース | 6ヶ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 |
---|---|---|---|---|---|
1000100 | 2.06% | 8.94% | 2.81% | 14.63% | 29.13% |
1000200 | 2.35% | 11.46% | 8.88% | 27.82% | 51.05% |
1000300 | 2.43% | 13.67% | 15.01% | 40.74% | 75.24% |
1000400 | 2.29% | 15.83% | 20.79% | 53.18% | 100.52% |
1000500 | 2.07% | 17.91% | 26.47% | 66.39% | 125.44% |
1000600(DRC付) | 2.35% | 10.38% | 4.41% | 19.69% | 40.29% |
1000700(DRC付) | 2.44% | 11.60% | 6.28% | 26.49% | 54.82% |
1000800(DRC付) | 2.29% | 13.66% | 11.87% | 37.13% | 76.62% |
1000900(DRC付) | 2.07% | 15.61% | 17.33% | 48.08% | 96.84% |
下落ショック軽減機能(DRC)とは?
株式市場の価格変動リスクが高まったときに株式への投資割合を減らし、債券の投資割合を高める機能。
運用方針を決める際に、投資方針の決定時に下落ショック軽減機能(DRC機能)の有無を選択できます。
この機能は楽ラップの大きな特徴ではありますが、リターンを阻害する要因にもなります。
この理由としては、下落時に資産配分を変更することで一時的なパフォーマンスの悪化は防げますが、その後元の比率に戻すのが遅れて、上昇局面の波に乗れない傾向があるからです。
ここからの口座開設で
現金1,000円プレゼント
※サービス内容やキャンペーン条件は
公式サイトで必ずご確認ください。
4. ウェルスナビと楽ラップの選び方?併用はあり?
運用パフォーマンスの面ではウェルスナビの方が良好なので、この点で選びたい場合はウェルスナビでしょう。NISA口座にも対応しています。
一方で、為替ヘッジを行っている楽ラップは円高に強い傾向があるため、今後円高になりそうだと考える場合は楽ラップ、円安が続きそうだと考える場合はウェルスナビを選ぶという方法もあります。
また楽ラップにはDRC機能があります。これにより急激な下落局面で資産での資産防衛を期待できます。
併用について
併用は不要と考えていますが、ウェルスナビと楽ラップは為替ヘッジの側面で違いがあります。
円安に備えてウェルスナビ、円高に備えて楽ラップという併用方法はありかもしれません。
しかし、どちらも個人が取れるリスク許容度に対してリターンを最適化するロボアドバイザーであるために運用が似る傾向にあります。
それよりも、全くアプローチの違う運用手法をとるロボアドバイザーを併用する方が、分散という考え方的に良いと考えます。
楽ラップやウェルスナビとの併用ならROBOPRO
ROBOPRO(ロボプロ)は、AIの将来予測を活用し、相場に合わせて臨機応変に資産配分を変える運用を行うロボアドバイザーです。
例えば、ROBOPROをウェルスナビと併用投資することで、安定的な資産運用を期待できる可能性があります。
この根拠は、ウェルスナビが株式中心の投資配分を提供している中、ROBOPROが全く別の運用方針をとっている点にあります。
2024年10月のROBOPROの投資配分と運用方針
今月のROBOPROは「不動産・米国株式・金」を中心とした投資配分をとっています。
9月度のFRBによる想定外の利下げなど、経済動向の変化を経て米国景気への楽観が強まったため、金利低下の恩恵を受けやすい不動産、米国株式、金を中心とした積極的な(攻めの)投資配分としている。
ROBOPRO | ウェルスナビ ※リスク許容度5 | |
---|---|---|
米国株 | 26.5% | 39.0% |
日欧株 | 0% | 33.9% |
新興株 | 0% | 12.1% |
債券 | 8.0% | 5.0% |
金 | 29.7% | 5.0% |
不動産 | 35.6% | 5.0% |
ROBOPROの直近6ヶ月の投資配分の推移を見る
市況の変化に合わせるために、ROBOPROは投資配分の変更を基本的に月一回行っています。これによって、今の相場に最適なポートフォリオ(投資配分)に更新されます。
理想的な資産運用に対する考え方
安定的な資産形成を期待するための理想的な資産運用は下記と考えています。
- 景気が悪い場合、景気の影響を受けにくい安定資産(債券・金)を増やし資産の下落を抑制
- 好景気の場合、景気連動性が高いリスク資産(株・不動産)を増やし景気の波に乗る
そのため、株式市場がいつも好調でないことを考慮し、株式中心のウェルスナビと、異なった運用アプローチを行う「ROBOPRO」を併用することで
- 下落局面で資産の下落を抑制しつつ、
- 上昇局面でも好リターンを期待でき、
- 結果として、安定的な資産運用ができる
可能性があると考えます。
好パフォーマンスと
下落に強い安定的な運用
※サービス概要やキャンペーン条件は
公式サイトで必ずご確認ください。
ウェルスナビと楽ラップ比較まとめ
ウェルスナビと楽ラップの大きな違いをまとめると下記のようになります。
- 現在の運用実績はウェルスナビの方が優秀
- ウェルスナビと楽ラップは運用手法は同じだが、為替ヘッジで違いがある
- 手数料は同じくらい
- ウェルスナビはNISA口座でも運用できる
- ウェルスナビには税金の最適化機能がある
- 楽ラップには下落抑制機能がある
以上のようになりました。
これらを踏まえて下記のように選ぶのがオススメです。
この記事が参考になりましたら幸いです。
・ウェルスナビのお得な始め方
ここからの口座開設で
現金1,000円プレゼント
※サービス内容やキャンペーン条件は
公式サイトで必ずご確認ください。
・ウェルスナビとの併用でおすすめ
好パフォーマンスと
下落に強い安定的な運用
※サービス概要やキャンペーン条件は
公式サイトで必ずご確認ください。
コメント