これからビジネスカードを発行しようをお考えではないでしょうか?
ですが、開業したばかりだと本当にクレジットカードを作れるかが不安ですよね。
そんな課題を解決したのがfreeeカード。freeeカードは開業したての方でも最短4営業日で発行でき、すぐに事業に取りかかることができる大変便利なクレジットカード。
筆者自身も開業を経験しており、開業時にfreeeカードを知っていれば、もっと事業をスピーディにできたのにという思いです。
今回は、そんなfreeeカードの事業担当者のお二人にお話を伺う機会をいただきました。
- freeeカードがどのような想いで、提供されているのか
- freeeカードの選び方や活用方法
- これからのfreeeカード進展
など、余すことなく解説していただきましたので、ぜひ参考にしてください。
取材に対応していただきました佐々木駿氏と照井元貴氏
佐々木駿氏
照井元貴氏
※当取材は新型コロナウイルスの影響も加味して、リモート環境にて実施されました。
1. freeeカードが開業後、迅速に発行できることにこだわる理由とは?
「クレジットカードは、決済の利便性はもちろん、優待をメインとした機能に重きが置かれがちです。そのような中で、freeeカードは開業間もない方でも発行できることを1番の魅力として掲げていらっしゃいます。この点を最も重要視する理由として、どのような事が挙げられるのでしょうか。」
佐々木氏
「まず、背景として、最近ではサブスク(継続課金型)が増えていきます。例えば、クラウド会計ソフトfreeeもそうですよね。サブスクの多くは、クレジットカードでの支払いが前提となっています。」
「そのような背景がある中、企業直後にクレジットカードが作れないというのは矛盾していると思うんですね。」
「起業という大きなチャレンジをした。そういうタイミングだからこそ、一番良いサービスを最短で使えるようにすべきだと思います。」
「しかし、クレジットカードも持てなくて躓いてしまう方もいらっしゃると聞き、これはどうしても解決したい課題でした。そのため、起業したタイミングで作れるクレジットカードというのは明確なニーズがあると踏まえ、freeeカードを提供することにしました。」
「クレジットカードを作れずに事業のスピード感に支障をきたすのはもったないですよね。」
1-1. 個人事業主でもビジネスカードを作るメリットはあるのか?
「法人カードには、オーソドックスに2種類ありますよね?1つは個人事業主向けのカード。それと法人用のカード。freeeカードとしては、どちらの方の利用に焦点を当てているのでしょうか?」
佐々木氏
「同じではありますが、区切り方としては個人事業主と中小規模の法人向けです。大きい法人様にはコーポレートカードがあります。多くても数十名という規模感の法人様を想定しています。」
「しかし、個人事業主(フリーランス)となると個人カードでもいいのでは?という意見もあると思います。開業したばかりの個人事業主の方からしたら、ビジネスカードを作ることにどういったメリットがあるとお考えでしょうか?」
「個人事業主の方には、そもそもビジネスカードが作れることを知らない人が多いイメージがあります。知ってたら作ったのに!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?」
「開業したばかりの方とは会計freeeや開業freeeを通じて接点を持てていますので、個人事業主の方でもビジネスカードを作れることを伝えていくことが、まずは重要だと考えております。」
「また、ビジネスカードを作るメリットについてですが、会計freeeの機能の話になりますが、自動でウェブ明細を取り込む機能があります。プライベートカードで切ってしまうと友達とご飯を食べに行った食事代やAmazonでの事業用の購入費用が混ざって明細に出てきてしまうため、会計ソフト上での振り分けが必要になります。」
「会計ソフトを提供している側としては、このような作業にあまり労力をかけて欲しくないと考えております、個人事業主の方でもビジネス用のクレジットカードを持っていただくのは大切だと知って欲しいです。」
「弊社はいくつか個人事業主へのインタビューも行なっていますが、プライベートとの棲み分けができ、新商品を開発する時間もできたという方がいらっしゃいます。ビジネスカードは個人事業主でも事業の進め方をより円滑に変えるインパクトを持っていると考えています。」
「そのエピソードに共感します。」
「事業は労力を割くべきところを明確に決めないとうやむやになってしまいます。経理から実務への頭の切り替えって結構労力が必要なんですよね。ですので、ビジネスカードを作るのは大事だと私も思います。」
2. 優待の選別理由と、freeeカードのおすすめの利用方法について
「freeeカードは様々な企業と連携して、事業をサポートする優待を付けていますよね。このような優待を選ぶ上での基準と、freeeカードを発行した上で、ユーザー様にはどのように使って欲しいとお考えでしょうか。」
「経費の削減など、今のfreeeカードではディスカウント優待が多いのですが、それ以上に事業を成長させるためのサービスをしっかり優待として提供していきたいと考えております。」
「最新かつ便利なサービスをどんどん活用していただくことで、お客様の事業が成長すれば自然とご利用いただける決済額も増えていくと考えておりますし、弊社としてもお客様の事業が拡大していく姿を見れることはとても嬉しいことです。」
「弊社のミッションに”スモールビジネスを、世界の主役に。”というのがあるのですが、このミッションを実現するために、その考え方と合致する事業成長ができるサービスの利用を優待として後押しできたらいいなと考えております。」
「”スモールビジネスを、世界の主役に。”確かにこの点は、私も日本の課題だと思っていますので、そう言ったビジョンは素晴らしいです!」
「最初にサブスクが今の主流という話をしていましたよね。今優待として用意しているサービスを拝見してもそうだなと感じます。個人事業主の方は、結構便利なサブスクサービスを知らない方もいらっしゃると思いますので、それを知るきっかけとしても機能しているのですね!」
「まだまだ道半ばだと思っていますが、そのような機能を提供できるきっかけになればと考えております。例えば、アドビの割引特典はクリエイティブな事業に携わる方にとって大きなメリットがあるといえます。また、Wantedlyの有料プランを初月無料で利用することもできます。最終的に事業を成長させるのは人であると考えています。」
「このような優待で事業を加速させるきっかけにしたいと思っています。」
3. freeeカードの種類の選び方について
「freee MasterCardはライフカードとfreee VISAは三井住友カードと共同開発したとのことですが、提携した背景を教えてください。というのも、それぞれ違う機能があり、利用用途に合わせて選べる魅力がありますが、ユーザーからすると迷わせてしまう可能性もあります。最上位カードであるfreeeセゾンプラチナビジネスカードもセゾンカードと共同開発されています。」
「このように、カードブランドで別々の発行会社と共同開発するスタンスを取られた理由をお聞きしたいです。また、どのように選べばよろしいのでしょうか?」
照井氏
「まず、ブランドを複数用意しているのは、お客様の選択肢を増やすためです。」
「簡単な特徴としましては、マスターなら発行が早いです。約4営業日で発行できます。VISAなら、電子マネー、モバイル決済などの便利な機能が豊富です。セゾンアメックスは、スタートアップ向けの機能が充実しており、より大きく成長させていきたい企業様向けになっております。」
「あくまでざっくりとした特徴ですが、これを足がかりに事業をどのような規模でどのように成長していくのかというのを整理し、考えていただき、カードの運用方法を考えながら選んでいただくと期待値に大きく違わずに利用できると思っております。」
「また、お客様が選びやすいように公式サイトにてfreeeカード診断を用意しておりますので、そちらの利用もおすすめです。」
「発行会社様が違う点についてはどうでしょうか?」
「発行会社様が異なるという点も選択肢の1つになるのではと思っております。国内で使う分ではVISAでもMasterでも使えるお店はほとんど差がありません。そうはいってもブランドで選ばれる人もいらっしゃるので、ブランドの選択肢に幅を持たせています。」
「加えて、日本ではカード発行会社も大事な差別化要素の傾向がありますので、その観点で選びたい方もいらっしゃるかもしれません。」
「カード会社様ごとに特典は違います。そのため、カード会社様ごとの特典で選ぶという観点が1つ。カードの明細を管理するアプリも各社出していますから、それもカード会社によって使い勝手が変わります。また、付随する金融サービスも違うため、そのような観点で選びたいという方は、カード発行会社も選択肢の1つにもなると考えています。」
4. freeeカードの今後の展開について
「会計ソフトであるfreeeはほとんどの一般クレジットカードとも連携が可能です。それでもfreeeカードを提供するのは、開業間もない事業者にクレジットカードを手にしてもらうという想いがあってこそなのでしょうか。」
「また、今後、freeeカードを通して活用して、事業者様のビジネスをサポートしていくことも加味されているのでしょうか?」
「個人的には、freeeカードでビジネスを長い目線でのサポートしてくれるようなカードならとても良いなと考えております。」
佐々木氏
「まず、創業間もない企業はクレジットカードを作れないという点が課題であり、そのニーズを解決するために、2017年からfreeeカードの提供を開始しました。」
「そして、次に来る課題としては、事業においての限度額が足りなくなる点です。基本的に事業用クレジットカードは、究極的にはいくらでも使えたらいいわけです。特に、最近では徐々にキャッシュレス化が進んできており、クレジットカードでの決済もかなり増えました。」
「事業拡大に伴って、限度額もどんどんあげれたらいいですよね。その意味では、弊社では新しい試みとして、freeeセゾンプラチナカードでは、仕組み上、会計freeeのデータを踏まえて限度額を調整できるようになっています。」
「今後も、限度額をどうやってあげていくかという点において、もっと柔軟に対応できる仕組みを整えていく方針です。」
「会計のところで、キャッシュの余剰があれば、これだけの限度額をあげてもいけるだろうとか。無理だったら、融資のところで事業サポートができたりすれば理想的ですよね。」
「freeeカードは、スモールビジネスを応援したいという想いの会社が提供するクレジットカードですので、お客様のビジネスが次に繋がるように、様々なご協力のもとでお客様に最適なサービスを展開していきたいと思っています。」
「また、クラウド会計ソフトのデータを活用して、金融サービスをもっと小規模な事業者様でもフラットに使えるようにしていきたいという思いがあります。そのため、ぜひ今後に期待していただければと思います。」
5. これから利用される方に一言
照井氏
「私は開業を思い立った時点でfreeeカードを作って欲しいと考えております。実際に私も個人事業主を自分で経験していく中で、事業用クレジットカードを持っていればよかったと思う時がありました。」
「例えば、開業準備費も知らないままでいました。開業に当たって名刺とかセミナーとか、これらは開業準備費で経費扱いができるんですね。そのようなシーンが出てきたら、freeeカードを利用する習慣を作っていただくと、後々の確定申告や仕分けが楽になると思います。」
佐々木氏
「私としては、freeeカードをぜひご自身のビジネスを効率的に成長させるために選んでいただきたいと考えております。その期待に答えられるように、今後も特典を増やしたり、会計データを活用しながら良いサービスを提供できるように改善していきたいと考えております。」
「また、ご意見があれば遠慮なく言っていただければと思います。ぜひ、一緒に良いクレジットカードを作っていけたらという想いです。」
「よろしくお願いいたします。」
まとめ
freeeカードの事業者様に取材をさせていただきました。
私も開業(起業)後は、クレジットカードの発行に苦労しましたので、もっと早くfreeeカードを知っていればという思いです。
取材記事でも語られていましたが、最近はサブスク型の便利なサービスが増えてきており、クレジットカードを使用する機会も以前に比べて多くなりました。そのため、クレジットカードが発行できないことは、大きな機会損失になりつつあります。
freeeカードであれば、最短で4営業日で発行されますので、スタートダッシュに挫くことなく、事業を進めることができます。
また、freeeセゾンプラチナカードのように、事業拡大によって限度額を調整できるようなカードも登場していますから、このようなカードを選ぶのも良いですね。
会計ソフトfreeeを提供している会社だからこそわかるニーズをふまえ、様々な課題を一個一個解決しようという姿勢を感じることができました。
これからも、”スモールビジネスを、世界の主役に。”というミッションのもと、日本の企業の成長を応援してくれることでしょう。
今後の展開から目が離せませんね。
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