トレーディングAI(エージェント)を選択し自動売買をおまかせできるマイメイト。
2022年度の実稼働開始を経て今回、新機能ファンドが実装されました。
今回は、この新機能の提供意図から、なかなか聞けないシビアなことまでインヴァスト証券様に直接ぶつけてみました。
マーケティング部 黒川和樹氏
1. ファンド機能実装の経緯について
(インヴァスト証券の写真)
ファンド機能の提供意図を教えてください。どのような経緯や声がありファンド機能の提供に踏み切ったのでしょうか?
今回のファンドの機能の一番大きな利点はエージェント分散による損益の安定化だと思っております。
インヴァスト証券としても、5体以上エージェントを稼働し定期的に入れ替えることで、安定して運用が期待できますとアナウンスしてきましたが、これをもっと強めていきたいというところに狙いがあります。
マイメイトを実稼働されているお客様のデータを見ますと、実際は複数稼働や定期的な入れ替えをしていないケースが多い印象を受けました。同じ特徴を持ったエージェントを稼働させており、実際は分散できてない例も見受けられました。
安定した運用を目指すため、現状手間のかかる工程をできるだけ手間を少なくできるようにと考え今回のファンド機能を実装しました。
ファンド機能における最低運用金額を下げた意図について
今回、最低運用金額を1,000通貨に下げたのもこのような経緯があってのことでしょうか?
はい。これも同様に分散の観点になってきます。
より気軽に複数稼働していただきたいという考えがあり、以前は30万円程度必要だった5体エージェントの稼働も大凡5、6万あれば可能となりました。
始めやすくなったのは良い点ですね。
2. ファンド機能と手動選択の違いについて
今回のファンド機能と自分でエージェントを選択する既存の手動選択取引の違いについて教えてください。
まず、ファンド機能には設定条件がありまして、例えばどの通貨ペアから選ぶか、また指定した期間内における収益率やドローダウンなどを含めた各種成績から設定を決め、それに該当するエージェントが自動的に抽出されファンド組み込まれます。
加えて、エージェントの自動組み替え頻度を1ヶ月から6ヶ月の1ヶ月刻みで指定ができる仕様で、毎月最初の土曜日に入れ替えが行われます。
このように、手間を減らしながら複数のエージェントを稼働し分散効果を期待できるのがファンドのメリットですね。
一方で、手動選択は、愛着があるからこのエージェントだけは絶対に稼働させたいとか、ファンド機能ではできない細かい運用をしたい方向けになります。
ファンド機能ですと設定通りに抽出して入れ替えることはできますが、一体一体細かく調整することはできません。例えば、このエージェントは来週には停止し、再来週はこのエージェントを稼働させよう、この場合取引量は増やそうみたいな細かい設定ができないので、細かくやりたい方は手動選択をオススメします。
初心者にはファンドと手動選択のどちらがオススメ?
これからマイメイトを始められる初心者の方にはエージェント手動選択取引とファンド取引のどちらを最初にオススメしますか?
インヴァスト証券としては、初心者の方にファンド機能を使った取引をおすすめしたいです。エージェントを複数稼働させることによって、運用の安定化が期待できます。
また、エージェントの数が増えると、取引回数が増えます。マイメイトに限った話ではありませんが、自動売買をやってみたけど、そもそも全然約定もしないから拍子抜けしたというご意見があります。取引回数は多い方が初心者の方にとっては充実感を得られるかと思っているので、そういう観点から見てもファンド機能は良いと思います。
初心者でもファンド組成をすべきか?
どちらかというとファンドは初心者向きとのことですが、初心者にとってファンド組成は難しいと感じる方も多いと思います。
まず前提として、初心者の方はファンドの組成は無理にしなくていいとお伝えしたいです。既にあるファンドから選んでいくのが着実に利益を狙っていける方法だと思っています。
また、運用に関してもファンドを1つ稼働させるのではなく、複数のファンドを稼働させた方が良いと思います。
いろいろ設定の条件を見比べるのが良いと思いますが、損益グラフの形が違うものや採用されている通貨ペアが異なるものを複数選んで運用することで分散効果が高まると思います。
あとはファンドの入れ替えですね。新機能ということに甘んじることなく、ちゃんとメンテナンスをするのは必要かなと思います。
3. トレンドに弱い?おすすめのファンド設定とは?
マイメイトはトレンド転換期に弱いという声がTwitter等でありますが、この課題に対してファンド機能なら解決できると言えそうでしょうか?
実はマイメイトそのものが転換期に弱いと思われがちですが、エージェント単体で見ていくと、どんな相場でも勝っているエージェントはいるんですね。
そのエージェントを上手く選ぶことができていない点が課題だと感じており、より探しやすくしたいという考えでファンド機能を導入しました。
もちろん、常に100%勝ち続けるエージェントはいないと思います。ファンド組成のイメージとして、例えば上昇トレンドに強いエージェントと下降トレンドに強いエージェントをうまく盛り込める設定にできると、お互いが弱いところをカバーし、収益が安定するという感じです。
今まではトレンドの転換期で上手な入れ替えができず大きな損失を抱えていた方がいたかと思いますが、大きな損失を軽減するイメージでファンドを使っていただくのがいいと考えています。
さまざまな変数があるかと思いますが、分散が期待できるおすすめの設定はありますか?
いろんな変数はありますが、やはり一番大きい変数は通貨ペアです。ですので、通貨ペアを分けていただくっていうことが一番分散効果を期待できると思います。
また、収益率にも注目しています。例えば、今成績が悪いエージェントでも今後よくなる可能性があります。敢えて今悪いエージェントを選ぶことで、トレンド転換期で成績が逆転するようなファンド運用が期待できるかもしれませんね。
4. 直撃!マイメイトは結局インヴァスト証券が儲けるためだけのツールではないのか?
昨年、マイメイトの成績はあまりよろしくないことがあったと思います。そこで、わざと負けさせているんじゃないかという批判も見受けられましたが、これについての見解をお聞きしたいです。
説明するのが難しい質問ではありますが、1つ言えることは、お客様が損を抱えることで我々が得することは一切ありません。サービス的には、お客様がサービスを継続していただければビジネスが成立する仕組みになっております。
お客様が損失を抱えますと早期にサービスを利用停止してしまう可能性が高まると思います。そうすると、インヴァスト証券としても収益を得られなくなります。お客様にしっかり利益を出していただいて初めて、Win-Winの関係になると考えています。
ですので、インヴァスト証券としては、お客様に長期間サービス利用していただくためにサービス設計をしております。そういった意味で、今回のファンド機能然り、今後の機能改修や開発を継続して続けていく所存です。
取材を終えて
マイメイトの新機能ファンドについてインヴァスト証券様に取材させていただきました。
ファンドなら少額からできるので、より始めやすくなったのは良い点だと感じます。
筆者も実際にファンドの作成を行なってみましたが、なかなかに難しいため、インヴァスト証券様のおっしゃるように最初は既存のファンドを稼働してみると良いかもしれませんね。
FXサービスなのでリスクは高くなりますが、しっかりとメリットデメリットを把握し、挑戦していきたいものですね。
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