Wealth Wingは株式会社スマートプラスが提供する、日本株のアクティブ運用で積極的なリターンを求めるロボアドバイザー。
過去の高い運用パフォーマンスと高い機能性が人気の秘訣。
今回は、そんなWealth Wingのプロダクト責任者である齋藤祐輝氏をお招きし、事業を開始した経緯やサービスの強み、今後の未来図までたっぷりと語っていただきました。
これからWealth Wingを利用しようと考えている方や、新しい金融サービスに興味がある方にとっては、読み応えのある記事となっておりますので、ぜひお読みいただけたら幸いです。
齋藤祐輝氏
2016年に東京大学経済学部卒業。
サーバーサイドエンジニアを経て、プロダクトマネージャー。
在学中にWealth Wingを提供するスマートプラスのグループのFinatextに参画し、日本初の従来型売買手数料0円の株取引アプリSTREAMの開発に携わる。
好きな食べ物はカニ。一度に食べる量はだいたい足2本くらい。
1. Wealth Wingのサービス提供の経緯について
「Wealth Wingのサービス提供に至った経緯を教えて下さい。どのような意図でロボアドバイザー業界に参入しようと考えたのでしょうか?」
「前提として私はWealth Wingのプロジェクト責任者という立場ですが、運用担当者というものが別にいます。その者がもともと日本株のアクティブ運用を機関投資家で長年していました。そこで培った機関投資家でのアクティブな運用手法を個人投資家にも提供したいというところで始めたサービスです。」
「このお話をANAさんにご提案した時にANAさんも賛同いただき、運用でマイルが貯まるという形で連携しWealth Wingを始めました。」
(Wealth Wingのメインビジュアル)
「Wealth Wingを投資家様にどのようにご活用していただきたいと考えているでしょうか?」
「やはり長期で持っていただくような形が一番いいと考えています。最初にある程度の金額を入れていただき、そこから積立で少しずつ運用していただけたらと思います。」
「ただ一方でWealth Wingは株式投資ですので資金の状況を見ながら、資金を出し入れする活用方法もあり得ると考えています。」
「長期という言葉が出ましたが、やはり長期投資がベースなのでしょうか?」
「いえ、弊社のアルゴリズムはあくまでTOPIXに勝つことを目指しています。TOPIXに勝つことを目指しているので、当然長期でやっていただくほどプラスの確率が高まるであろうと考えており、そこが長期で持っていただくことのメリットになると思います。」
2. Wealth Wingの強みとは?高いパフォーマンスはどう出している?
「Wealth Wingの強みはズバリどこにあるでしょうか?」
「まずは、過去のリターンです。リリース後から非常に良い成果が出ているというところが1つあります。」
「もう1点としては、ESGのところです。いいリターンをあげていくと言う前提の元、社会貢献性の高さも意識しながら投資ができます。」
「また、50万円以上の入金のある方専用の機能ですが、ヘッジ機能も提供しており、インバースのETFを買いつつの株式市場の変動による影響を少なくしようと考えています。」
「現状はTOPIXと比較して高いパフォーマンスとなっていますが、勝因はどこにあるとお考えでしょうか?」
「Wealth Wingではファクター投資という運用手法を用いています。こちらは機関投資家でも広く使われている運用手法です。」
「まず、株式の性質を細かいファクターに分解します。例えばROEが高い銘柄・財務が健全な銘柄などです。それらファクターを今の市場でリターンが取れるものに振り分け、それを元にポートフォリオ構成し投資しています。」
「こちらの運用手法が高いパフォーマンスに繋がっているのかなと思います。」
「ファクターは何種類くらい活用しているのですか?」
「50種類以上のファクターを活用しています。ファクターを株価の動きなどから毎日システム的に計算し、ファクターがどれくれいリターンに対して貢献しているかの計算している感じです。」
「ポートフォリオのリバランス頻度はどれくらいでしょうか?」
「リバランス頻度は3ヶ月〜4ヶ月に一度を目安としています。」
「ただ、大きく市場が変動したときには即切り替えもあります。ここは市場によるという感じですね。」
3. Wealth Wingで参照しているESG指標とその意義について
「参考にしているESG指標について教えてください。Wealth Wingは今後とのトレンドとして間違いないE S G投資を取り入れているのが特徴の1つですが、その指標がしっかりと信頼できるものかを確認したく思います。」
「FactSetというアメリカの会社がありますが、ここのESGスコアを活用しています。」
「かなり大きな機関であり、世間的にも信頼されています。基本的には100点満点でスコアが出る形です。」
「ポートフォリオごとにスコアがありますが、こちらがESG指標ですよね?」
「はい。Wealth Wingで投資する銘柄の加重平均です。」
「我々の研究データの中でわかってきたことがあり、実はESGスコアが低いとパフォーマンスが悪い傾向にあります。ESGスコアが低い銘柄に投資しないことはパフォーマンスの向上に繋がるんですね。それも含めて、ESGスコアをアクティブ運用と組み合わせると相乗効果を生み出せると感じ導入している経緯があります。」
「ただ我々は投資家のためにまずはリターンを出していくことが第1の責務だと思っていますので、ESGスコアを最重要視しているわけではない点はご理解いただきたいです。」
4. Wealth Wingの手数料について
「Wealth Wingの手数料体系は月額330円+年率運用額の0.99%となっていますが、最低投資金額である15万円の投資だとかなり手数料損になりそうな感じがします。御社で推奨の投資最低金額などありましたらお伺いしたいです。」
「手数料に関してはおっしゃる通りで、最初はある程度の金額を入れていただいた方が手数料負けしない可能性が高まると思います。」
「ただ、最低金額でもTOPIXの勝ち分で十分にカバーができるという自信がある上で提供しています。」
「もし、気になるのでしたら50万ぐらい最初に入れていただくのがいいかもしれません。この水準ですと手数料330円という数字が持つインパクトが気にならなくなるぐらいにはなるのではと思います。」
5. Wealth Wingの投資家保護について
「投資家様に安心して投資してもらうために、貴社が行っている投資家保護の施策を教えてください。
「基本的には一般的な証券会社と同水準の投資家保護を行なっています。」
「いわゆる資金の分別管理や投資者保護基金、いわゆるペイオフの仕組みですね。あとは手数料等の情報も当然全て開示しています。」
「また、運用レポートという形で運用のレポーティングを行っており、お客様に今の情報を丁寧に伝えることを心がけています。」
「お客様の取引履歴もアプリ内にて簡単に参照できるようになっており、どういう取引が行われて、どういう手数料が引かれて、どれぐらいプラスになったかが一目でわかります。」
「透明性も力を入れているポイントです。」
6. Wealth Wingが目指す未来図とは?
「どの様な世界をWealth Wingで実現していきたいでしょうか?」
「今はパッシブ(インデックス)運用が人気なイメージがあります。ですが、アクティブ運用にも光を当てていきたいというところが根底にあります。」
「Wealth Wingを通してアクティブ運用でもお客様の資産形成にしっかり資することができるという点をアピールしていきたいですね。」
「あとは株式投資を始めたくても、どのように始めたら良いかわからない方もいらっしゃると思います。そんな方でも気軽に15万円から始めていただけるような世界感を目指しています。」
「Wealth Wingは過去の取引履歴を見ながら勉強にもなりそうですよね。」
「全くその通りでございます。そのように活用していただけたら嬉しい限りです。」
「今後は世界株に強いチームを入れて、世界株でWealth Wingをやられる予定はありますか?」
「考慮中です。米国株等で同様にできないないかという点を現在議論しています。やはり海外株に対するニーズの高さは弊社でも認識しているところです。」
「それは、楽しみにしています。」
「では最後に、これからWealth Wingで投資を開始される投資家様に一言お願い致します。」
「リターンを重視した投資家の資産形成に資する運用をしていきたいと思っていますので、ぜひお使いいたけたら幸いです。よろしくお願いいたします。」
取材を終えて
Wealth Wingのプロダクト責任者である齋藤様に取材をさせていただきました。
取材を通して思ったことは、非常によく練られた機能性の高いロボアドバイザーだという点です。過去のパフォーマンスが高いことは知っておりましたが、ヘッジ機能など、顧客の資産をできるだけ減らさない仕組み作りがなされている点は好印象です。
ESG指標を取り入れている点も前衛的で良いなと思いました。
この記事をお読みして、Wealth Wingに興味を持たれた方を起こしたい方は、ぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか?
その際、この記事が参考になったのなら幸いです。
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